第一種電気工事士 過去問
令和4年度(2022年) 午前
問21 (一般問題 問21)

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問題

第一種電気工事士試験 令和4年度(2022年) 午前 問21(一般問題 問21) (訂正依頼・報告はこちら)

高圧母線に取り付けられた、通電中の変流器の二次側回路に接続されている電流計を取り外す場合の手順として、適切なものは。
  • 変流器の二次側端子の一方を接地した後、電流計を取り外す。
  • 電流計を取り外した後、変流器の二次側を短絡する。
  • 変流器の二次側を短絡した後、電流計を取り外す。
  • 電流計を取り外した後、変流器の二次側端子の一方を接地する。

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この過去問の解説 (3件)

01

これは状況を考えてみればわかると思います。電流計は回路に直列につなぎますので、通電中の回路に影響がありそうな選択肢を除外していけば求まります。

選択肢1. 変流器の二次側端子の一方を接地した後、電流計を取り外す。

変流器の二次側端子の一方を設置した段階で回路が変わってしまいます。

選択肢2. 電流計を取り外した後、変流器の二次側を短絡する。

取り外した段階で回路が遮断されます。

選択肢3. 変流器の二次側を短絡した後、電流計を取り外す。

こちらが正解です。回路に影響なく電流計を取り外すことができます。

選択肢4. 電流計を取り外した後、変流器の二次側端子の一方を接地する。

電流計を取り外した段階で回路が遮断されます。

まとめ

この問題も頻出なので覚えてしまってもよいですが、忘れた際には上記のような求め方をしてみるとよいかと思います。

参考になった数22

02

まずCTの2次側は開放しないことが大原則です。

負荷が動いている状態で交換するとします。

CTの一次電流が流れている時に、二次側を開放すると、一次電流に対して、二次電流を流そうとして二次側に高電圧が発生します。

その後二次巻線が絶縁破壊→短絡回路完成→大電流が流れる→焼損事故の順になります。

取外し手順は以下になります。

1.電流計の両端を短絡(電流計に電流が流れなくなる)

2.取外し

取付はこの逆で行っていきます。

選択肢1. 変流器の二次側端子の一方を接地した後、電流計を取り外す。

接地しても意味はありませんので誤りです。

選択肢2. 電流計を取り外した後、変流器の二次側を短絡する。

取り外す前に短絡が必要となるため誤りです。

選択肢3. 変流器の二次側を短絡した後、電流計を取り外す。

正解になります。

選択肢4. 電流計を取り外した後、変流器の二次側端子の一方を接地する。

何もしないでいきなり取り外すのは誤りです。

まとめ

変流器に似たもので変成器(VT)がありますが、それは逆に短絡してはいけません。

似ている物ですが区別して覚えて置きましょう

参考になった数11

03

通電中に変流器の二次側を開放すると二次側端子に高電圧が発生して大変危険です。

そのため、CT付の電流計を取り外す際は、二次側を試験用のバーなどで短絡させてから取り外します。

選択肢1. 変流器の二次側端子の一方を接地した後、電流計を取り外す。

接地したところで、二次側端子が開放されてしまい、高電圧が発生して危険です。

よって誤り。

選択肢2. 電流計を取り外した後、変流器の二次側を短絡する。

取り外す前に短絡させなければ意味がありません。

よって誤り。

選択肢3. 変流器の二次側を短絡した後、電流計を取り外す。

こちらが正解となります。

選択肢4. 電流計を取り外した後、変流器の二次側端子の一方を接地する。

こちらもやっていることに意味がありません。

よって不適。

まとめ

変圧器(VT)の二次側に接続されている電圧計を取り外す場合は、逆に、二次側を開放します。

二次側を開放しないと、大電流が流れ機器損傷につながってしまいます。

 

こちらも併せて覚えておきましょう。

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