第一種電気工事士 過去問
令和4年度(2022年) 午前
問20 (一般問題 問20)

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問題

第一種電気工事士試験 令和4年度(2022年) 午前 問20(一般問題 問20) (訂正依頼・報告はこちら)

高圧受電設備の受電用遮断器の遮断容量を決定する場合に、必要なものは。
  • 受電点の三相短絡電流
  • 受電用変圧器の容量
  • 最大負荷電流
  • 小売電気事業者との契約電力

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この過去問の解説 (3件)

01

以下のように考えるとよいと思います。

受電用遮断器は、ある契約した定格電流の範囲で動作させますが、それより大きな電流が発生した場合、遮断する必要があります。このときの電力が遮断容量です。

大きな電流が発生するということは短絡が発生したことになります。従って、短絡電流を考慮してこの容量を決めます。

選択肢1. 受電点の三相短絡電流

上記の説明より、短絡電流が遮断容量の決定に必要となります。

選択肢3. 最大負荷電流

最大負荷電流は定格電流となります。

選択肢4. 小売電気事業者との契約電力

契約電力は定格電流を求めるのに利用します。

まとめ

類題として、公称電圧、定格電圧、定格遮断電流、定格電流が与えられて、遮断容量を求める計算式が出ることがあります。その場合は

遮断容量=√3×定格電圧×定格遮断電流[VA]

で求めます。定格遮断電流はこの問題でいう短絡電流のことになります。

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02

遮断器ですが、ここではVCBをイメージすると分かりやすいかと思います。

役割は短絡電流のような大きな電流を遮断します。

遮断容量=√3×定格電圧×定格遮断電流[VA]で直近上位のものを選定します。

選択肢1. 受電点の三相短絡電流

正解になります。

選択肢2. 受電用変圧器の容量

変圧器から求められるのは定格電流になるため誤りです。

選択肢3. 最大負荷電流

定格電流になるため誤りです。ブレーカーになります。

選択肢4. 小売電気事業者との契約電力

定格電流算定の参考にするため誤りです。

まとめ

遮断器の特性を理解していれば短絡電流が自ずと出てくるため、覚えて置きましょう。

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03

遮断容量を決定する上で、必要なのは、機器に流れ得る最大の電流です。

受電用遮断器は短絡保護にも使われるので、遮断器に流れ得る最大の電流は短絡電流となります。

 

選択肢1. 受電点の三相短絡電流

受電点の三相短絡電流が、受電用遮断器に流れ得る最大の電流となります。

よって正しい。

選択肢2. 受電用変圧器の容量

変圧器の容量からは、定格電流が求められますが、短絡電流の方が大きいため、不適となります。

選択肢3. 最大負荷電流

最大負荷電流よりも短絡電流の方が大きいため、不適となります。

選択肢4. 小売電気事業者との契約電力

契約に応じた通電電流が分かりますが、短絡電流の方がはるかに大きいため、不適です。

まとめ

遮断器は短絡保護に使われることは覚えておきましょう。

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