問題
〔注〕図において、問いに直接関係のない部分等は、省略又は簡略化してある。
③で示す接点の役割は。
1. 下のボタンを押すと回路がつながります。
2. TLR に電流が流れるので、②の部分がつながります。
3. MC に電流が流れます。
4. ③の接点が閉じます。
5. ボタンを離します。
6. すると、ボタン部分の回路は切れますが、③の接点が閉じるので回路はつながったままです。
という動作になり、これは状態を保持している(自己保持)ということになります。
チャタリングというのは振動などでボタンが連打されることです。
インタロックは安全のためにシーケンス動作の進行を阻止したり、初期状態に戻すことを目的としています。
特に、片方が動作しているときに他方の動作を禁止する回路を相互インタロックと呼びます。
こちらが正解になります。
故障防止の性能はありません。
おそらく問われるのは自己保持かインタロックだと思いますので、それぞれの特徴を理解しておきましょう。
この回路の動作順序を説明します。
題意よりタイマ設定で停止する回路とあります。
押しボタンを押すと④のコイルTLR(回路図の下の四角のもの)まで電気が流れる。
②のTLR回路が入る。
MCコイルに流れる。
③のMCが閉じて自己保持ができあがる。
ボタンを離す。
時間が経てば②のTLRが開放され停止される。
この順序となります。
ボタンを離してもすぐには止まらずタイマーで止まる回路となります。
ボタンを押し続ける状態を自己保持と言います。
そのためMCの役割は自己保持のためとなります。
チャタリングとは1回押したつもりが振動で2、3回連続でなることです。
接点リレーが劣化するとこういった誤反応が起きやすくなります。
インタロックとは、片方が動作しているときにもう片方の動作をさせないようにする回路のことです。
例えばエレベータで上昇中に下降をさせないようにする時に使用されます。
正解になります。
故障防止は誤りです。
自己保持は状態を維持することです。
インタロックは同時に入らないようにすることです。
これら2つを覚えておきましょう。
制御が複雑になるほど自己保持回路は大切になってきます。