1級土木施工管理技士 過去問
平成25年度 択一式
問42 ((旧)平成25年〜27年度 問42)

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問題

1級土木施工管理技士試験 平成25年度 択一式 問42((旧)平成25年〜27年度 問42) (訂正依頼・報告はこちら)

鉄道の軌道に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 省力化軌道は、路盤や盛土などの沈下に起因して軌道の変形が生じた場合には、締結装置などで高さ調整を行うことにより補修を行うため、有道床軌道と比較して補修が容易である。
  • 有道床軌道の道床バラストは、まくらぎの荷重を分散して路盤に伝達する機能や軌道の変形が生じた際には突き固めによって軌道の変形を補修する機能がある。
  • コンクリート路盤上に敷設されるA形スラブ軌道は、高架橋の上あるいはトンネル内を中心として用いられてきたが、剛性の高いコンクリート路盤を設置することにより土構造物上にも適用されている。
  • アスファルト路盤上に敷設されるRA形スラブ軌道は、比較的短いRA形軌道スラブとアスファルト路盤を用いることで路盤以下の沈下に追随しやすい構造となっている。

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この過去問の解説 (3件)

01

1、誤り。
省力化軌道は変形が高低30㎜の許容範囲であれば、締結装置で調整が可能だが、許容限界を超えた場合は、大掛かりな補修が必要となってしまいます。

2、設問の通り。
有道床軌道の道床バラストは、まくらぎの荷重を分散して路盤に伝達する機能や軌道の変形が生じた際には突き固めによって軌道の変形を補修する機能があります。また補修も容易に行えます。

3、設問の通り。
コンクリート路盤上に敷設されるA形スラブ軌道は、高架橋の上あるいはトンネル内を中心として用いられてきたが、剛性の高いコンクリート路盤を設置することにより土構造物上にも適用されています。
しかし補修作業、乗り心地の観点では、有道床軌道に劣ります。

4、設問の通り。

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02

〇省力化軌道はコンクリート道床であり、保守点検は不要です。

参考になった数30

03

鉄道軌道には有道床軌道と省力化軌道があり、それぞれ特徴が異なります。

選択肢1. 省力化軌道は、路盤や盛土などの沈下に起因して軌道の変形が生じた場合には、締結装置などで高さ調整を行うことにより補修を行うため、有道床軌道と比較して補修が容易である。

誤り

 

省力化軌道(スラブ軌道など)は、沈下が生じた場合の高さ調整が困難で、

大規模な補修が必要になることが多いです。

有道床軌道の方が砕石の突き固めで比較的容易に補修できます。

選択肢2. 有道床軌道の道床バラストは、まくらぎの荷重を分散して路盤に伝達する機能や軌道の変形が生じた際には突き固めによって軌道の変形を補修する機能がある。

正しい

 

有道床軌道の砕石は、枕木からの荷重を広く分散して路盤に伝える役割と、

軌道が変形した際に突き固め作業で形状を修正する機能を持っています。

選択肢3. コンクリート路盤上に敷設されるA形スラブ軌道は、高架橋の上あるいはトンネル内を中心として用いられてきたが、剛性の高いコンクリート路盤を設置することにより土構造物上にも適用されている。

正しい

 

A形スラブ軌道は当初、高架橋やトンネルなど安定した構造物上で使われていましたが、

剛性の高いコンクリート路盤技術の発達により、土構造物上でも適用されるようになりました。

 

選択肢4. アスファルト路盤上に敷設されるRA形スラブ軌道は、比較的短いRA形軌道スラブとアスファルト路盤を用いることで路盤以下の沈下に追随しやすい構造となっている。

正しい

 

RA形スラブ軌道は、短いスラブとアスファルト路盤の組み合わせにより、

路盤以下の地盤沈下に対して柔軟に追随できる構造となっており、

土構造物上での使用に適しています。

まとめ

有道床軌道は補修が容易で、スラブ軌道は維持管理の省力化が可能です。

設置場所の条件に応じて適切な軌道形式を選択することで、安全で効率的な鉄道運行を実現できます。

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