1級土木施工管理技士 過去問
平成28年度 択一式
問64 (必須問題 問64)

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問題

1級土木施工管理技士試験 平成28年度 択一式 問64(必須問題 問64) (訂正依頼・報告はこちら)

下図は、工事起点No.100から工事終点No.128(工事区間延長560m)の道路改良工事の事の土積曲線(マスカーブ)を示したものであるが、次の記述のうち適当でないものはどれか。
問題文の画像
  • 当該工事区間では、切土区間より盛土区間のほうが長い。
  • 当該工事区間では、使用土量より発生土量のほうが多く残土が発生する。
  • No.100からNo.116の区間では、発生土量と使用土量が均衡する。
  • No.100からNo.108の区間は、切土区間である。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.誤りです。切土区間はNo.100~No.108、No.121~No.128です。一方、盛土区間はNo.108~No.121となります。従って、切土区間の方が長くなります。

2.設問の通りです。発生土が多い区間は土量配分量がプラスになるNo.100~No.116、No.126~No.128です。一方、使用土量の多い区間は土量配分量がマイナスとなるNo.116~No.126となります。

3.設問の通りです。度量配分表がNo.116で0㎥になっていることから、均衡していることがわかります。

4. No.100からNo.108の区間は土量配分量が増加しています。これは切土区間であることを表しています。

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02

まず、土積曲線(マスカーブ)とは、横軸に距離(測点位置をあらわす)、

縦軸に始点からの土工の量の和(切土を正、盛土を負であらわす)であらわした曲線です。

よって切土となる区間は右肩上がりの部分No.100~No.108とNo.121~No.128までの部分です。

反対に、盛土となる区間はNo.108~No.121までの部分です。

それをふまえると、

1.適当ではありません。

2.適当です。

 (切土+盛土)で発生土量が多く発生するということはグラフが

 正の位置の方が多いということです。

3.適当です。

 No.116のところで0㎥になっていますね。

4.適当です。

 右肩上がりの区間ですね。 

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03

適当でないのは「当該工事区間では、切土区間より盛土区間のほうが長い。」です。
理由は、図の土積曲線(マスカーブ)を見ると、上り=切土、下り=盛土です。No.100→No.108が上り(切土8区間)、No.108→No.122が下り(盛土14区間)、No.122→No.128が上り(切土6区間)なので、切土の延長=8+6=14、盛土の延長=14で同じです。「盛土のほうが長い」は成り立ちません。

 

選択肢1. 当該工事区間では、切土区間より盛土区間のほうが長い。

不適切です。 曲線の上り(切土)はNo.100→No.108とNo.122→No.128、下り(盛土)はNo.108→No.122です。

どちらも延長は14区間で同じです。

選択肢2. 当該工事区間では、使用土量より発生土量のほうが多く残土が発生する。

適切です。 マスカーブの終点No.128の高さが起点No.100より上にあります。これは発生土量(切土)が使用土量(盛土)を上回ることを示し、残土が出るという判断になります。

選択肢3. No.100からNo.116の区間では、発生土量と使用土量が均衡する。

適切です。 No.100の累積値は0で、曲線はNo.116で再び0に戻るため、この区間のネット土量は±0(均衡)です。

選択肢4. No.100からNo.108の区間は、切土区間である。

適切です。 この区間は曲線が上りで、切土(発生)を表します。

まとめ

土積曲線の基本は次の3点です。

上り=切土(発生)/下り=盛土(使用)

起点と終点の高さの差=残土(上)または不足土(下)

同じ高さへ戻る区間=その区間で発生と使用が均衡
この読み方に当てはめると、延長比較・残土の有無・均衡区間の判定が確実にできます。

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