1級土木施工管理技士 過去問
平成26年度 択一式
問22 ((旧)平成25年〜27年度 問22)

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問題

1級土木施工管理技士試験 平成26年度 択一式 問22((旧)平成25年〜27年度 問22) (訂正依頼・報告はこちら)

河川護岸に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • すり付け護岸は、屈とう性があり、かつ、表面形状に凹凸のある連節ブロックやかご工などが適している。
  • 石張り(積み)の護岸工では、布積みと谷積みがあるが、一般には強度の強い谷積みが用いられる。
  • コンクリート張工に用いるコンクリートは、スランプを大きくしてコンクリートの流動化をはかる。
  • 護岸肩部の洗掘防止には、護岸の天端に水平折り返し(天端工)を設け、折返しの終端には巻止めコンクリートを設ける。

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この過去問の解説 (3件)

01

1. 設問のとおりです。すりつけ護岸とは護岸の上流と下流に施工して、河岸または他の施設とのすりつけをよくするための護岸のことです。

2.設問のとおりです。布積みとは各段の高さが一定になるように施工し、横目地が一直線になるように積む積み方です。また谷積みとは石材を互い違いにぎざぎさに積む工法です。布積みは施工性が良く、谷積みは強度があります。

3.誤りです。スランプが大きくなるということは、流動性が高くなるということになります。水密性を確保するのにはスランプが小さい方が効果を得やすくなります。

4.設問のとおりです。天端工は堤防の最上部を平坦に均すために設ける無筋コンクリート施工のことです。

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02

河川の「護岸」に関する問題です。

「護岸」とは、流水による浸食や洗堀から岸を保護するために設置される構造物です。

1.適当です。

 「すり付け護岸」とは、護岸の上下流端部に設けられ在来の河岸との

 馴染みをよくする事をさします。

 すり付け工の粗度により流速緩和や下流河岸の浸食防止を見込むため、

 本文のような選定を行います。

2.適当です。

 どちらもブロック積みによる護岸工ですが、布積みはブロックの目地が

 横一線、谷積みはブロックの目地が凸凹になります。

 強度としては「谷積み」のほうが上になります。

3.適当ではありません。

 確かにスランプを大きくすれば流動性ははかれますが、

 コンクリート張工で使用されるコンクリートは「水密性」が求められます。

 ですのでスランプは「小さく」します。

4.適当です。

 護岸肩部の洗堀防止のための措置に関して述べています。 

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03

河川の護岸に関する問題になります。

選択肢1. すり付け護岸は、屈とう性があり、かつ、表面形状に凹凸のある連節ブロックやかご工などが適している。

設問は適切となります。
すり付け護岸とは、護岸の構成要素の一つで、護岸の上下流端部に設置し、既設の護岸との馴染みをよくすることで上下流から侵食するのを防止する。連節ブロックやかご工の他に練石積みで施工し、5m以上とすることが多い。
 

選択肢2. 石張り(積み)の護岸工では、布積みと谷積みがあるが、一般には強度の強い谷積みが用いられる。

設問は適切となります。
布積みとはブロックを水平に並べ、谷積みとはブロックがかみ合うように斜めに積み上げていく工法です。
ここ数年、ブロック工の人員不足により布積みで施工されることが多くなっています。
 

選択肢3. コンクリート張工に用いるコンクリートは、スランプを大きくしてコンクリートの流動化をはかる。

設問は不適切となっています。
コンクリート張工に用いるコンクリートは、水密性を得るため、スランプを小さくする必要があります。
 

選択肢4. 護岸肩部の洗掘防止には、護岸の天端に水平折り返し(天端工)を設け、折返しの終端には巻止めコンクリートを設ける。

設問は適切となっています。
天端工・天端保護工は、低水護岸の天端部分を洪水による侵食から保護する必要がある場合に設置する。
また、天端工の端に巻止め工を設置する場合もあります。
 

まとめ

洪水の時の川の水は、普段では考えつかない程、ものすごいエネルギーを持っています。その洪水から河岸や堤防を守るために、石を積んだりブロックを置いたりすることを【護岸】といいます。これによって、洪水の勢いで堤防が削られたり、崩されたりするのを防ぐことができます。
 

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