1級土木施工管理技術の過去問
令和元年度
必須問題 問76

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問題

1級土木施工管理技術検定学科試験 令和元年度 必須問題 問76 (訂正依頼・報告はこちら)

建設業の安全衛生管理体制に関する次の記述のうち、労働安全衛生法令上、誤っているものはどれか。
  • 総括安全衛生管理者が統括管理する業務には、安全衛生に関する計画の作成、実施、評価及び改善が含まれる。
  • 安全管理者の職務は、総括安全衛生管理者の業務のうち安全に関する技術的な具体的事項について管理することである。
  • 統括安全衛生責任者は、当該場所においてその事業の実施を統括管理する者が充たり、元方安全衛生管理者の指揮を行う。
  • 衛生管理者の職務は、総括安全衛生管理者の業務のうち衛生に関する事務的な具体的事項について管理することである。

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この過去問の解説 (2件)

01

【正解は4です】

総括安全衛生管理者は、労働安全衛生法第10条第1項により、建設業では常時使用する労働者数が100人以上の事業場(作業所)ごとに選任が義務付けられています。

総括安全衛生管理者は、当該事業場においてその事業の実施を統括管理する者をもって充てなければなりません。(建設業では作業所長が該当します。)

総括安全衛生管理者の職務は、安全管理者、衛生管理者又は労働安全衛生法第25条の2第2項の規定により技術的事項を管理する者の指揮の他、次の業務を統括管理することとされています。

[1]労働者の危険又は健康障害を防止するための措置に関すること。
[2]労働者の安全又は衛生のための教育の実施に関すること。
[3]健康診断の実施その他健康の保持増進のための措置に関すること。
[4]労働災害の原因の調査及び再発防止対策に関すること。
[5]安全衛生に関する方針の表明に関すること。
[6]労働安全衛生法第28条の2第1項又は第57条の3第1項及び第2項の危険性又は有害性等の調査及びその結果に基づき講ずる措置に関すること。
[7]安全衛生に関する計画の作成、実施、評価及び改善に関すること。

1→正しいです。

上記の総括安全衛生管理者の職務[7]「安全衛生に関する計画の作成、実施、評価及び改善に関すること。」に該当するので、正しいです。

2→正しいです。

問題文の通り、安全管理者の職務は、総括安全衛生管理者の業務のうち、安全に関する技術的な具体的事項について管理することです。

3→正しいです。

問題文の通り、統括安全衛生責任者は、当該場所においてその事業の実施を統括管理する者が充たり、元方安全衛生管理者(統括安全衛生責任者の職務が適正に実施されるようその職務を補佐するため選任)の指揮を行います。

4→誤りです。

衛生管理者の職務は、総括安全衛生管理者の業務のうち衛生に関する「技術的」な具体的事項について管理することです。

「事務的」ではありません。

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02

1→設問通りです。

総括安全衛生管理者の職務は、次のようなものがあります。

①労働者の危険又は健康障害を防止するための措置に関すること。

②労働者の安全又は衛生のための教育の実施に関すること。

③健康診断の実施その他健康の保持増進のための措置に関すること。

④労働災害の原因の調査及び再発防止対策に関すること。

⑤安全衛生に関する方針の表明に関すること。

⑥危険性または有害性等の調査・その結果に基づき講ずる措置に関すること。

⑦安全衛生に関する計画の作成、実施、評価及び改善に関すること。

2→設問通りです。

安全管理者の職務は、総括安全衛生管理者の業務のうち

安全に関する技術的な具体的事項について管理することです。

3→設問通りです。

統括安全衛生責任者の職務は、次のようなものがあります。

①元方安全衛生責任者の指揮

②協議組織の設置及び運営

③作業間の連絡及び調整

④作業場所の巡視

4→誤りです。

衛生管理者の職務は、総括安全衛生管理者の業務のうち衛生に関する

技術的な具体的事項について管理することです。

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