1級土木施工管理技術の過去問
令和2年度
選択問題 問17

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問題

1級土木施工管理技術検定学科試験 令和2年度 選択問題 問17 (訂正依頼・報告はこちら)

鋼道路橋に用いる耐候性鋼材に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 耐候性鋼用表面処理剤は、耐候性鋼材表面の緻密なさび層の形成を助け、架設当初のさびむらの発生やさび汁の流出を防ぐことを目的に使用される。
  • 耐候性鋼材の箱桁の内面は、気密ではなく結露や雨水の浸入によって湿潤になりやすいと考えられていることから、通常の塗装橋と同様の塗装をするのがよい。
  • 耐候性鋼材は、普通鋼材に適量の合金元素を添加することにより、鋼材表面に緻密なさび層を形成させ、これが鋼材表面を保護することで鋼材の腐食による板厚減少を抑制する。
  • 耐候性鋼橋に用いるフィラー板は、肌隙などの不確実な連結を防ぐためのもので、主要構造部材ではないことから、普通鋼材が使用される。

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この過去問の解説 (2件)

01

1→設問通りです。

耐候性鋼用表面処理剤は、

架設当初のさびむらの発生やさび汁の流出を防ぐことができます。

2→設問通りです。

耐候性鋼材の箱桁の内面は、

気密ではないため結露や雨水の浸入によって湿潤状態となります。

なので、通常の塗装橋と同様の塗装をします。

3→設問通りです。

耐候性鋼材は、普通鋼材に適量の合金元素を添加した鋼材です。

鋼材表面に緻密なさび層を形成させて、鋼材表面を保護することで

鋼材の腐食による板厚減少を抑制します。

4→誤りです。

耐候性鋼橋に用いるフィラー板は、

主要構造部材ではありませんが、耐候性鋼材とします。

耐候性鋼材を使用しないとその部分から腐食が始まってしまいます。

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02

不適当なものは4です。


フィラー板を用いる場合は、フィラー板にも耐候性鋼材を使うのがよいです。

フィラー板は、防錆・防食の観点から、原則として橋梁部材と同種の鋼材とすることとしています。

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