第一種衛生管理者の過去問
平成26年10月公表
労働衛生(有害業務に係るもの) 問12
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問題
第一種 衛生管理者試験 平成26年10月公表 労働衛生(有害業務に係るもの) 問12 (訂正依頼・報告はこちら)
有害物質とその常温、常圧 ( 25℃、1気圧 ) での空気中における状態との組合せとして、誤っているものは次のうちどれか。ただし、ガスとは、常温、常圧で気体のものをいい、蒸気とは、常温、常圧で液体又は固体の物質が蒸気圧に応じて揮発又は昇華して気体となっているものをいうものとする。
- 塩素 ----- ガス
- アセトン ----- 蒸気
- 硫酸ジメチル ----- 蒸気
- ニッケルカルボニル ----- 粉じん
- ジクロルベンジジン ----- 粉じん
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この過去問の解説 (4件)
01
有害物質に関する問題です。
塩素は、沸点が-34℃のため、条件下では気体となり正しいです。
アセトンは、沸点が56℃、融点が-95℃のため、条件下では液体となり正しいです。
硫酸ジメチルは、沸点が188℃、融点が-32℃のため、条件下では液体となり正しいです。
ニッケルカルボニルは、沸点が43℃、融点が-25℃のため、条件下では液体となり誤りです。
ジクロルベンジジンは、融点が127℃のため、条件下では固体となり正しいです。
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02
労働衛生の空気中汚染物質とその性状からの問題です。
ガスは、
塩素、塩化ビニル、ホルムアルデヒド、アンモニア、ホスゲン
蒸気は、
塩素化ビフェニル、アルキル水銀、コールタール、フェノール、アセトン、二硫化炭素、水銀、硫酸ジメチル、ニッケルカルボニル
粉じんは、
ジクロルベンジジン、石綿、アクリルアミド、硫化カドミウム、無水クロム酸、二酸化マンガン 等があります。
よって、「ニッケルカルボニル ----- 粉じん」が誤りで、正解になります。
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03
各物質の25℃での形状と沸点と融点を以下に示します。(温度が沸点より高いと気体になり、沸点と融点の間だと液体になり、融点より低いと固体になります)
25℃の状態 沸点(℃) 融点(℃)
塩素 気体 -34.04 -101.5
アセトン 液体 56 -95
硫酸ジメチル 液体 188 -32
ニッケルカルボニル 液体 43 -25
ジクロルベンジジン 固体 400 127
誤りです。
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04
ニッケルカルボニルの常温、常圧 ( 25℃、1気圧 )での空気中における状態は蒸気です。
ここで、蒸気とは、常温、常圧で液体または固体の物質が蒸気圧に応じて揮発、昇華したことで気体になっているものをいいます。
ニッケルカルボニルは融点-25℃、沸点 43℃ですので、常温、常圧では液体で存在しますが、揮発性がある物質のため、揮発して蒸気として空気中に漂っていることが多いです。
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