第一種衛生管理者の過去問
平成28年10月公表
労働衛生(有害業務に係るもの) 問13
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問題
第一種 衛生管理者試験 平成28年10月公表 労働衛生(有害業務に係るもの) 問13 (訂正依頼・報告はこちら)
一酸化炭素に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 一酸化炭素は、無色・無臭の気体であるため、吸入しても気が付かないことが多い。
- 一酸化炭素は、エンジンの排気ガス、たばこの煙などに含まれる。
- 一酸化炭素中毒は、血液中のグロブリンと一酸化炭素が強く結合し、体内の各組織が酸素欠乏状態を起こすことにより発生する。
- 一酸化炭素中毒では、息切れ、頭痛などから始まり、虚脱や意識混濁がみられ、濃度や吸入時間によっては死亡に至る。
- 一酸化炭素中毒の後遺症として、健忘やパーキンソン症状がみられることがある。
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この過去問の解説 (3件)
01
1 一酸化炭素は、無味、無臭の気体で無意識に吸入し、死に至ります。本肢は正しいです。
2 日常生活で体験済みですね。本肢も正しいです。
3 一酸化炭素中毒の原因は、一酸化炭素はヘモグロビン(運搬要員)と特に親しいためにヘモグロビンに一酸化炭素が結合しますと、酸欠現象を引き起こすことになります。本肢は、グロブリンとありますが誤りとなります。
4 本肢の説明の通りとなります。
5 CO中毒の後遺症は、筋肉障害のパーキンソン病をも引き起こしてしまいます。
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02
1 ○:一酸化炭素は物質が不完全燃焼したときに発生する、無色無臭の気体です。
2 ○:一酸化炭素はタバコの煙にも含まれています。喫煙者の血液中のヘモグロビンは、非喫煙者に比べて一酸化炭素の結合割合が高いといわれています。
3 ×:一酸化炭素は血液中のヘモグロビンと非常に結合しやすく、ヘモグロビンの酸素運搬能力を阻害することで酸欠の症状を引き起こします。
4 ○:一酸化炭素中毒では、酸素欠乏によって息切れ、頭痛、虚脱、意識混濁などの症状があらわれます。高濃度の一酸化炭素を吸引すると死亡に至る可能性もあります(急性中毒)。
5 ○:一酸化炭素中毒の後遺症として、精神・神経症状が見られることがあります。
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03
ガスの不完全燃焼等でも起こりうる身近で危険な物質なので、出題確率は高いです。
正解は3です。
一酸化炭素中毒は、血液中のヘモグロビンと一酸化炭素が強く結合し、体内の各組織が酸素欠乏状態を起こすことにより、発生します。グロブリンではありません。
そのほかの選択肢も正確に記憶し、本番で類題が出た場合、対応できるようにしましょう。
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