第一種衛生管理者の過去問
平成28年10月公表
労働衛生(有害業務に係るもの) 問15

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問題

第一種 衛生管理者試験 平成28年10月公表 労働衛生(有害業務に係るもの) 問15 (訂正依頼・報告はこちら)

金属などによる健康障害に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
  • 金属水銀中毒では、感情不安定、幻覚などの精神障害や手指の震えなどの症状・障害がみられる。
  • 鉛中毒では、骨の硬化、斑状歯などの症状・障害がみられる。
  • マンガン中毒では、筋のこわばり、震え、歩行困難などのパーキンソン病に似た症状・障害がみられる。
  • カドミウム中毒では、上気道炎、肺炎、腎障害などの症状・障害がみられる。
  • 砒素中毒では、角化症、黒皮症などの皮膚障害、末梢神経障害などがみられる。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解 鉛中毒では、骨の硬化、斑状歯などの症状・障害がみられる。

選択肢1. 金属水銀中毒では、感情不安定、幻覚などの精神障害や手指の震えなどの症状・障害がみられる。

水銀による奇病とされています。正しいです。

選択肢2. 鉛中毒では、骨の硬化、斑状歯などの症状・障害がみられる。

鉛中毒は、ヘモグロビンの減少化により、貧血を起こします。悪化しますと、末梢神経障害や腹部に疝痛を起こしてしまいます。本肢が誤りとなります。

選択肢3. マンガン中毒では、筋のこわばり、震え、歩行困難などのパーキンソン病に似た症状・障害がみられる。

吸入により、中枢神経系に異常をきたします。本肢の説明の通りとなります。

選択肢4. カドミウム中毒では、上気道炎、肺炎、腎障害などの症状・障害がみられる。

イタイイタイ病に代表されます。骨にも異常をもたらします。本肢も正しいです。

選択肢5. 砒素中毒では、角化症、黒皮症などの皮膚障害、末梢神経障害などがみられる。

ヒ素中毒では、進行状態により皮膚がんに発展します。その他、本肢の説明の通りとなります。

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02

金属などによる健康障害に関する問題です。物質名と障害を入れ替えて、頻繁に出題されます。試験前などに物質名と障害を丁寧に暗記する事が合格への近道です。

正解は「鉛中毒では、骨の硬化、斑状歯などの症状・障害がみられる。」です。

鉛中毒の健康障害は、急性中毒では、嘔吐、腹痛、ショックなどが発生し、慢性中毒では、消化器症状などが発生します。

なお、本肢の骨の硬化、斑状歯などの症状・障害はフッ化水素にて発生します。

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03

正解は「鉛中毒では、骨の硬化、斑状歯などの症状・障害がみられる。」です。

選択肢1. 金属水銀中毒では、感情不安定、幻覚などの精神障害や手指の震えなどの症状・障害がみられる。

○:金属水銀中毒では脳に疾患がおこり、精神障害や運動機能障害が起こります。

選択肢2. 鉛中毒では、骨の硬化、斑状歯などの症状・障害がみられる。

×:鉛中毒では貧血、頭痛、末梢神経障害、腹痛(疝痛)などが起こります。

選択肢3. マンガン中毒では、筋のこわばり、震え、歩行困難などのパーキンソン病に似た症状・障害がみられる。

○:マンガン中毒では筋のこわばり、歩行困難、指先のふるえなどの運動機能障害が起こります。

選択肢4. カドミウム中毒では、上気道炎、肺炎、腎障害などの症状・障害がみられる。

○:カドミウムは急性中毒では上気道炎や肺炎が起こり、慢性中毒では腎機能障害などが起こります。

選択肢5. 砒素中毒では、角化症、黒皮症などの皮膚障害、末梢神経障害などがみられる。

○:砒素中毒では、角化症、黒皮症などの皮膚障害、末梢神経障害などが起こります。

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