第一種衛生管理者の過去問
平成29年10月公表
労働衛生(有害業務に係るもの) 問19

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問題

第一種 衛生管理者試験 平成29年10月公表 労働衛生(有害業務に係るもの) 問19 (訂正依頼・報告はこちら)

局所排気装置に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
  • ダクトの形状には円形、角形などがあるが、その断面積を大きくするほど、ダクトの圧力損失が増大する。
  • フード開口部の周囲にフランジがあると、フランジがないときに比べ、気流の整流作用が増し、大きな排風量が必要となる。
  • スロット型フードは、作業面を除き周りが覆われているもので、囲い式フードに分類される。
  • キャノピー型フードは、発生源からの熱による上昇気流を利用して捕捉するもので、レシーバー式フードに分類される。
  • 空気清浄装置を付設する局所排気装置を設置する場合、排風機は、一般にフードに接続した吸引ダクトと空気清浄装置の間に設ける。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解 4

1 ダクトとは、液体等の導管や輸送管の意味です。
断面積を過大にすると、ダスト等の堆積量が増えます。断面積が小さくなると、圧力損失が増大します。よって、これは逆ですね。誤りとなります。

2 フード開口部にフランジ(つなぎ手)を付けますと、少ない排風量で効果的に送れます。問題文の「大きな」が誤りです。

3 スロット型フードは、外付け式で発散源が囲われていません。囲い式フードが誤りとなります。

4 熱源が強い中華料理店ではキャノピー(天蓋)が用いられています。文言のとおりであり、正解となります。

5 排風機は、空気清浄装置の後につけることになっています。清浄装置でダスト等を除去した後にファンを通過させれば、腐食も避けられ設備維持になるからです。間に設けるが誤りです。

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02

局所排気装置にはさまざまな形状・名前のものがありますので、イラストを見て覚えるのが良いでしょう。

「囲い式フード」…有害物質の発生源をフードで覆うもの
「外付け式フード」…有害物質を上方吸引・下方吸引・側方吸引などによって吸引するもの

(1)×:ダクトとは吸引した空気を排気口へ送るための管のことです。空気と配管の摩擦が大きくなるほど圧力損失が大きくなります。つまり、ダクトが長すぎたり細すぎたりすると圧力損失は大きくなります。
(2)×:フランジがあると吸引する範囲が狭くなる代わりに、少ない風量でより高い排気効果を得られます。
(3)×:スロット型フードは外付け式フードに分類されます。
(4)○
(5)×:空気清浄装置は設ける場合は、吸引ダクトと排風機の間に設置します。

よって、(4)が正解です。

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03

正しいものは4です。文のとおりです。

他の選択肢については以下のとおりです。
1.誤りです。文中の「断面積を大きくする」の部分が誤りで正しくは「断面積を小さくする」です。

2.誤りです。フランジがあると少ない排風量で所要の効率が得られます。

3.誤りです。スロット型フードとは、フードの開口部を細くして吸引風速を高めたものです。外付け式フードに分類されます。

5.誤りです。排風機とはフードから流入した空気をダクトから空気清浄機を通して排気口から大気に排出するためのものです。この役割から空気清浄機の後ろの清浄空気が通るところになければなりません。

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