第一種衛生管理者の過去問
平成31年4月公表
労働衛生(有害業務に係るもの以外のもの) 問28

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問題

第一種 衛生管理者試験 平成31年4月公表 労働衛生(有害業務に係るもの以外のもの) 問28 (訂正依頼・報告はこちら)

厚生労働省の「職場における腰痛予防対策指針」に基づく、重量物取扱い作業などにおける腰痛予防対策に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
  • 満18歳以上の男子労働者が人力のみで取り扱う物の重量は、体重のおおむね50%以下となるようにする。
  • 腰部保護ベルトは、全員に使用させるようにする。
  • 立ち作業時は身体を安定に保持するため、床面は弾力性のない硬い素材とする。
  • 腰掛け作業の場合の作業姿勢は、椅子に深く腰を掛けて、背もたれで体幹を支え、履物の足裏全体が床に接する姿勢を基本とする。
  • 腰部に著しい負担のかかる作業に常時従事する労働者に対しては、1年以内ごとに1回、定期に、腰痛の健康診断を実施する。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は「4」です。
腰掛け作業の場合の作業姿勢は、椅子に深く腰を掛けて、背もたれで体幹を支え、履物の足裏全体が床に接する姿勢を基本とすることが正しいです。
その他の選択肢については以下の通りです。

1:満18歳以上の男子労働者が人力のみで取り扱う物の重量は、体重のおおむね40%以下となるようにする必要があります。

2:腰部保護ベルトは、一律で全員に使用させるのではなく、個人毎に効果を確認してから使用させます。

3:立ち作業時において、床面が硬い場合は立っているだけでも腰部への衝撃が大きいので、クッション性のある作業靴やマットを利用して、衝撃を緩和する必要があります。

5: 腰部に著しい負担のかかる作業に常時従事する労働者に対しては、6ヶ月以内ごとに1回、定期に、腰痛の健康診断を実施する必要があります。

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02

正解4
1.×
誤りです。満 18 歳以上の男子労働者が人力のみで取り扱う物の重量は、体重のおおむね 【40%以下】となるように努めなければなりません。この重量を超える重量物を取り扱わせる場合、適切な姿勢にて身長差の少ない労働者2人以上にて行わせるようにします。また、この場合、各々の労働者に重量が均一にかかるようにします。

2.×
誤りです。腰部保護ベルトは、個人により効果が異なるため、全員に使用するのではなく、個人毎に効果を確認してから使用の適否を判断する必要があります。

3.×
誤りです。 床面が硬い場合は、立っているだけでも腰部への衝撃が大きいので、【クッション性のある作業靴やマット】を利用して、衝撃を緩和できるようにします。

4.◯
正しい記述です。腰掛け作業の場合の作業姿勢は、椅子に深く腰を掛けて、背もたれで体幹を支え、履物の足裏全体が床に接する姿勢を基本とします。また、必要に応じて滑りにくい足台を使用させます。

5. ×
誤りです。重量物取扱い作業に常時従事する労働者に対しては、当該作業に配置する際及びその後【6ヶ月以内ごとに1回】定期に腰痛に対する健康診断を行う必要があります。

(参考:職場における腰痛予防対策指針 https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000034et4-att/2r98520000034pjn_1.pdf

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03

1:×
正しくは「満18歳以上の男子労働者が人力のみで取り扱う物の重量は、体重のおおむね40%以下となるようにする。」です。
よって、誤った選択肢です。

2:×
腰部保護ベルトは、全員に一律に使用させるようにするのではなく、労働者ごとに効果を確認してから使用の適否を判断して導入するものです。
よって、誤った選択肢です。

3:×
立ち作業においては、床面が硬いと、立っているだけで腰部への衝撃が大きくなります。クッション性のある素材を用いた作業靴やマットを使用し、床面からの衝撃を緩和・吸収する必要があります。
よって、誤った選択肢です。

4:○
正しい記述です。
よって、4が正解です。

5:×
正しくは「腰部に著しい負担のかかる作業に常時従事する労働者に対しては、6月以内ごとに1回、定期に、腰痛の健康診断を実施する。」です。
よって、誤った選択肢です。

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