第一種衛生管理者の過去問
令和4年4月公表
労働衛生（有害業務に係るもの） 問16

レイノー現象などの末梢（まっしょう）循環障害や手指のしびれ感などの末梢神経障害は、局所振動障害です。全身振動障害ではありません。よって誤りです。

減圧症は、潜函（かん）作業者、潜水作業者などに発症するもので、皮膚のかゆみや関節痛などの症状がみられます。

0℃以下の寒冷にばく露することによって発生するのは、凍傷です。凍瘡ではありません。よって誤りです。

電離放射線による中枢神経系障害は、確定的影響に分類されます。確率的影響ではありません。よって誤りです。

金属熱は、金属溶融作業で発生したヒュームを吸入することで起こる発熱などの症状を指します。高温環境により体温調節中枢が麻痺するのではありません。よって誤りです。

誤

レイノー現象などは末梢循環障害の一つであり、手指のしびれ感などの末梢神経障害と合わせて「局所振動障害」に分類されます。

設問にある「全身振動障害」ではありませんので誤りとなります。

正

記載のとおりです。

誤

凍瘡は、皮膚組織の凍結壊死を伴わない、いわゆる「しもやけ」のことです。

誤

電離放射線による中枢神経系障害は、確定的影響です。

誤

金属熱は、アーク溶接の際に金属が溶けた後、蒸気に変わって大気中に放出された金属の粉じん（金属ヒューム）を吸入することで発熱することです（厚生労働省「職場のあんぜんサイト」）。

レイノー現象などの末梢（まっしょう）循環障害や手指のしびれ感などの末梢神経障害がみられ、局所振動障害では、関節痛などの筋骨格系障害がみられるものは振動障害です。

よって、誤った選択肢です。

説明文の通りです。

正しい選択肢です。

凍瘡（そう）は、低温の環境下で手や足の指などの末梢部において組織の凍結を伴わないものです。

よって、誤った選択肢です。

電離放射線による中枢神経系障害は、確定的影響に分類されます。

よって、誤った選択肢です。

金属熱は、金属のヒュームを吸入することにより発生し、高温の発熱、悪寒、関節痛などの症状がみられます。

よって、誤った選択肢です。