第一種衛生管理者の過去問
令和4年4月公表
関係法令(有害業務に係るもの以外のもの) 問24

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問題

第一種 衛生管理者試験 令和4年4月公表 関係法令(有害業務に係るもの以外のもの) 問24 (訂正依頼・報告はこちら)

事業場の建築物、施設等に関する措置について、労働安全衛生規則の衛生基準に違反していないものは次のうちどれか。
  • 日常行う清掃のほか、1年以内ごとに1回、定期に、統一的に大掃除を行っている。
  • 男性25人、女性25人の労働者を常時使用している事業場で、労働者が臥床(がしょう)することのできる休養室又は休養所を男性用と女性用に区別して設けていない。
  • 60人の労働者を常時就業させている屋内作業場の気積が、設備の占める容積及び床面から4mを超える高さにある空間を除き、500m3となっている。
  • 事業場に附属する食堂の床面積を、食事の際の1人について、0.8m2としている
  • 労働衛生上の有害業務を有しない事業場において、窓その他の開口部の直接外気に向かって開放することができる部分の面積が、常時床面積の15分の1である屋内作業場に、換気設備を設けていない。

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この過去問の解説 (3件)

01

【解説】

5が答えの選択肢になります。

1:誤

統一的に大掃除は、6か月ごとです(第619条)。

2:誤

常時50人以上又は常時女性30人以上の労働者を使用するときは、労働者が臥床することのできる休養室又は休養所を、男性用と女性用に区別して設けなければなりません(第618条)。

3:誤

屋内作業場の気積が、設備の占める容積及び床面から4mを超える高さにある空間を除き、労働者1人について、10㎥としなければなりません(第600条)。

設問の労働者の人数に対しては不足しています。

4:誤

食堂の床面積は、食事の際の1人について、1㎡としなければなりません。

(第630条)

5:正

屋内作業場においては、窓その他の開口部の直接外気に向かって開放することができる部分の面積が、常時床面積の1/20以上になるようにしなければならない(第601条)と定められており、1/15以上なのでクリアしています。

また、換気が十分行なわれる性能を有する設備を設けたときは、この限りではありません。

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02

正解は5です。

換気設備を設けていない屋内作業場では、開放することができる部分の面積が、常時床面積の20分の1以上であることが義務付けられています。設問は15分の1であり、基準に違反していません。

その他の選択肢については、以下の通りです。

1.大掃除は、6か月に1回行う必要があります。よって誤りです。

2.常時50人以上又は常時女性30人以上の労働者を使用する場合は、労働者が臥床することのできる休養室又は休養所を男性用と女性用に区別して設けなければいけません。よって誤りです。

3.屋内作業場の気積は、設備の占める容積及び床面から4mを超える高さにある空間を除いて、1人について10㎥が必要です。設問は60人なので600㎥を必要とします。よって誤りです。

4.事業場に附属する食堂の床面積は、食事の際の1人について1㎡必要です。よって誤りです。

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03

労働安全衛生規則における事業場の建築物、施設等に関する措置についての問題です。

選択肢1. 日常行う清掃のほか、1年以内ごとに1回、定期に、統一的に大掃除を行っている。

日常行う清掃のほかに行う大掃除は、6月以内ごとに1回、定期に、統一的に行うこととなっています。

よって、誤った選択肢です。

選択肢2. 男性25人、女性25人の労働者を常時使用している事業場で、労働者が臥床(がしょう)することのできる休養室又は休養所を男性用と女性用に区別して設けていない。

労働者が臥床することのできる休養室又は休養所を男女別に設ける必要のある事業場は、常時50人以上または女性30人以上の労働者を使用する事業場になります。

本問は、男性25人、女性25人の労働者を使用している事業場ですので、常時50人以上となります。

よって、誤った選択肢です。

選択肢3. 60人の労働者を常時就業させている屋内作業場の気積が、設備の占める容積及び床面から4mを超える高さにある空間を除き、500m3となっている。

気積は、設備の占める容積及び床面から4mを超える高さにある空間を除き、労働者1人につき10m3以上とする必要があります。

本問は60人の労働者が常時就業している屋内作業場ですので、気積は60×10=600m3以上必要となります。

よって、誤った選択肢です。

選択肢4. 事業場に附属する食堂の床面積を、食事の際の1人について、0.8m2としている

事業場に附属する食堂の床面積は、食事の際の1人について、1m2以上としなければならないため、労働安全衛生規則の衛生基準に違反しています。

よって、誤った選択肢です。

選択肢5. 労働衛生上の有害業務を有しない事業場において、窓その他の開口部の直接外気に向かって開放することができる部分の面積が、常時床面積の15分の1である屋内作業場に、換気設備を設けていない。

換気設備を設けなければならない屋内作業場は、「労働衛生上の有害業務を有しない事業場において、窓その他の開口部の直接外気に向って開放することができる部分の面積が、常時床面積の20分の1である屋内作業場」です。

本問は、常時床面積の15分の1ですので、換気設備を設ける必要はありません

よって、正しい選択肢です。

まとめ

労働安全衛生規則の第三編にあたる問題です。

数字に対しての正誤を問われることが多いので、しっかり覚えておくようにしましょう。

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