第一種衛生管理者の過去問
令和6年4月公表
労働衛生(有害業務に係るもの) 問4
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問題
第一種 衛生管理者試験 令和6年4月公表 労働衛生(有害業務に係るもの) 問4 (訂正依頼・報告はこちら)
電離放射線による健康影響に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 電離放射線の被ばくによる生体への影響には、身体的影響と遺伝的影響がある。
- 造血器、消化管粘膜など細胞分裂の頻度の高い細胞が多い組織・臓器は、一般に、電離放射線の影響を受けやすい。
- 電離放射線に被ばく後、30日以内に現れる造血器障害は、急性障害に分類される。
- 電離放射線の被ばくによる身体的影響のうち、白内障は晩発障害に分類される。
- 電離放射線の被ばくによる発がんと遺伝的影響は、確率的影響に分類され、症状の程度は線量に依存する。
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この過去問の解説 (3件)
01
電離放射線による健康影響についての問題です。以下に頻出の用語を解説します。
電離放射線…電磁波(エックス線・ガンマ線)と粒子線(電子線・中性子線・アルファ線など)があります。
しきい値…ある量を超えるまでは障害が発生しません。この数値をしきい値といいます。
身体的影響…確定的影響に分類され、被ばく線量がしきい値を超えると、障害発生率や重症度が線量に対応して増加します。被ばく後早い期間に症状が出る早期障害(造血器障害・消化管障害・中枢神経障害・皮膚障害など)と、被ばく後数年~数十年経って症状が出る晩発障害(発がん・白血病・白内障など)があります。
遺伝的影響…被ばくした人の子孫に現れる影響で確率的影響に分類されます。しきい値はありません。
正しいです。
正しいです。
その他、生殖腺や皮膚なども細胞分裂の頻度が高く、影響を受けやすいです。
正しいです。
早い期間に症状が出る早期(急性)障害と、数年~数十年経って症状が出る晩発障害があります。
正しいです。
誤りです。
発がんなどは確率的影響ですが、症状の程度は線量に依存せず、放射線の量が多くなったからといって症状が重くなるわけではありません。
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02
電離放射線による健康影響に関する問題です。
身体的影響としては、嘔吐、脱毛、白内障などがあります。遺伝的影響としては、子孫への影響などです。
よって、本選択肢の内容は正しいです。
造血器、消化管粘膜など細胞分裂の頻度の高い細胞が多い組織・臓器は、電離放射線の影響を受けやすいと考えられています。
よって、本選択肢の内容は正しいです。
被ばくから発症までが数週間までのものを急性障害といい、数か月以上経過して発症するものを晩発障害といいます。
よって、本選択肢の内容は正しいです。
身体的影響のうち、白内障は晩発障害(被ばくから数か月以上経過して発症するもの)に分類されます。
よって、本選択肢の内容は正しいです。
確定的影響とは、線量が大きいほど障害の程度が重篤となることをいいます。一方確率的影響とは、線量が大きいほど障害に罹患する確率が高くなることをいいます。
遺伝的影響は、確率的影響に分類され、症状の程度が線量に依存する(確定的影響)わけではありません。
よって、本選択肢の内容は誤りです。
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03
電離放射線による健康影響に関する問題です。
内容を理解しておきましょう。
正しいです。
記述のとおりです。
正しいです。
記述のとおりです。
正しいです。
記述のとおりです。
正しいです。
記述のとおりです。
誤りです。
確率的影響は必ずしも影響が現れるわけではありません。しきい値がないと仮定する影響です。
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