一級建築士の過去問
平成28年(2016年)
学科1(計画) 問17

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

一級建築士試験 平成28年(2016年) 学科1(計画) 問17 (訂正依頼・報告はこちら)

建築物の外装の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • エアフローウィンドウは、一般に、二重のガラス間にブラインド等の遮光装置を設置し、空調空気を通すことで、ペリメーターゾーンの熱負荷を軽減するシステムである。
  • SSG構法は、ガラスを室内側に設置したフレーム( バック・マリオン )に構造シーラントを用いて接着することで、室外側にほとんどサッシが見えないフラットなガラス面を構成できるものである。
  • カーテンウォール工事におけるフィルドジョイント構法は、外装材の接合部分の水密性能を確保するため、内外の空気圧を等圧にすることにより、雨水を重力で排水するものである。
  • メタルカーテンウォールにおけるマリオン方式( 方立方式 )は、マリオンが日射等の熱により膨張・収縮することから、変形に対する追従機構が必要である。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

1. 設問の通り

2. 設問の通り
  [SSG構法]
  従来のフレームにガラスをはめ込む支持形態とは異なり、構造シーラント
  を用いてガラスをフレームに接着する構法です。フレームの外側にガラス
  を取付けることにより、室外側からは、ほとんどサッシが見えないフラッ
  トなガラス面を構成できます。

3. 誤り
  [フィルドジョイント構法(ダブルシーリング構法)]
  水密確保のため、外装材の接合部の外・内側両方をシーリングで止水した
  構法です。

  設問は[オープンジョイント]の説明です。

4. 設問の通り
  [マリオン方式]
  マリオン(方立)の間にガラスを固定する方式です。地震時の変形や、日射
  熱により膨張・収縮するので、ジョイント部にシーリング材などを用い、
  変形追従させる構造とします。

参考になった数22

02

1.[正]
エアフローウィンドウはブラインドを内蔵した二重のガラスの間に室内空気を通すことでペリメータゾーンの熱負荷を軽減するシステムです。
2.[正]
SSG構法はサッシを用いずに板ガラスを留め付ける構法で、板ガラスを支持する金属部材を室内側に設置して構造シーラントを用いて板ガラスを金属部材に接着固定します。
3.[誤]
フィルドジョイント(ダブルシーリング方式)は室外側の1次シール、室内側の2次シールの2層の止水面を設ける方式です。
設問はオープンジョイントの説明です。
4.[正]
マリオン方式は方立間に無目を流し、方立と無目で囲まれた部分にガラスや金属板をはめ込む方式です。各部材が変形して追従する固定方式(面内変形追従方式)です。

参考になった数10

03

1.設問通り、適当です。
2.設問通り、適当です。
3.誤りです。
設問の構法は、「オープンジョイント構法」の記載であります。「フィルドジョイント構法」は、外装材の接合部分をシーリング材などで雨水や風の侵入を防ぐ構法です。
4.設問通り、適当です。

参考になった数3