二級建築士の過去問
平成27年(2015年)
学科4(建築施工) 問17
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問題
二級建築士試験 平成27年(2015年) 学科4(建築施工) 問17 (訂正依頼・報告はこちら)
屋根工事及び防水工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 木造住宅の金属板一文字葺きにおいて、壁面との取合い部の雨押え包み板は、雨押え板の上端から壁面に沿って120mm立ち上げた。
- 和形粘土瓦葺工法における瓦桟木には、特記がなかったので、幅21mm、高さ15mmのひのき材を使用した。
- シーリング材の充塡作業において、充塡箇所以外の部分に付着したシリコーン系シーリング材は、硬化後の早い時期に取り除いた。
- 硬質ポリ塩化ビニル管製のといの継手を冷間接合とし、接着剤を用いて固定した。
- 屋根のアスファルト防水工事において、保護コンクリートに設ける伸縮調整目地のパラペットに最も近い目地は、パラペットの立上りの仕上げ面から1.5mの位置に設けた。
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この過去問の解説 (3件)
01
1、金属板一文字葺きにおいて、壁面との取合い部の雨押え包み板は、雨押え板の上端から壁面に沿って120mm立ち上げて固定します。
その際壁下地に450mmの間隔で釘留めとします。
したがって正しい記述となります。
2、和形粘土瓦葺工法における瓦桟木は、幅21mm、高さ15mm以上のすぎもしくはひのき材を使用します。
したがって正しい記述となります。
3、シーリング材は充塡箇所以外の部分に付着した場合、原則布等で拭き取ります。
ただしシリコーン系シーリング材は、硬化していない状態でふき取ると汚染が拡散してしまうため硬化後の早い時期に取り除きます。
したがって正しい記述となります。
4、硬質ポリ塩化ビニル管製のといの継手は冷間接合とし、接着剤を用いて固定します。
したがって正しい記述となります。
5、屋根のアスファルト防水工事では、保護コンクリートに設ける伸縮調整目地のパラペットに最も近い目地は、パラペットの立上りの仕上げ面から600mmの位置に設けます。
またそれぞれの目地の間隔は3m程度とします。
したがって誤りの記述となります。
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02
1、木造住宅の金属板一文字葺きにおいて、壁面との取合い部雨押え包み板は、上端を壁に沿って120㎜以上立上げ、先端をあだ折りにし、壁下地に450㎜程度の間隔で釘留めとします。
したがって正しい記述となります。
2、粘土瓦葺工法における瓦桟木には、特記がない場合、材質は杉又はひのきとし、寸法は幅21㎜以上、高さ15㎜以上とします。
したがって正しい記述となります。
3、充填箇所以外の部分に付着したシーリング材は直ちに取り除きますが、シリコーン系シーリング材の場合は硬化後に取り除きます。
したがって正しい記述となります。
4、硬質ポリ塩化ビニル管製のといの継手は冷間接合とし、接着剤を用いて固定します。冷間接合とは火気や電熱などを使用しない接合方法のことをいいます。
したがって正しい記述となります。
5、屋根のアスファルト防水工事において、保護コンクリートに設ける伸縮調整目地のパラペットに最も近い目地は、立上りの仕上り面から平行に600㎜程度離して設け、その他の部分は縦横間隔3m程度で目地を設けます。
したがって誤った記述となります。
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03
アスファルト防水工事における平場の屋根防水保護層には
防水用に伸縮調整目地を設けます。割付については、
周辺の立上り部の仕上がりから600㎜ 程度の位置に設ける
必要があるため、設問の1.5mの位置では不十分です。よって、誤りです。
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