二級建築士の過去問
平成27年(2015年)
学科4(建築施工) 問16
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問題
二級建築士試験 平成27年(2015年) 学科4(建築施工) 問16 (訂正依頼・報告はこちら)
木造住宅における木工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 心持ちの化粧柱には、背割りを入れて使用した。
- 鴨居は、木裏に溝を付けて使用した。
- 梁には、あかまつを使用した。
- 胴差と通し柱との仕口の補強には、羽子板ボルトを使用した。
- 大引は、腹を上端にして使用した。
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この過去問の解説 (3件)
01
1、心持ちの化粧柱には背割りを入れてることで収縮による割れを防ぐことができます。
したがって正しい記述となります。
2、鴨居は、木表に溝を付けて使用します。
これは木材が木表側の方が収縮が大きく凹に反る性質があるためです。
したがって誤りの記述となります。
3、梁に用いる樹種にはあかまつなどの松を基本的に使用します。
したがって正しい記述となります。
4、胴差と通し柱との仕口には、羽子板ボルトを使用します。
羽子板ボルトは小屋梁と軒桁部分や胴差と通し柱部分の接合に用います。
したがって正しい記述となります。
5、木材は凸側を背、凹側を腹と呼びます。
大引は、腹を上端にして使用することで持ち上がってしまうことを防ぐことができます。
背を上にして使用してしまうと、反った際に床束が持ち上がってしまいます。
したがって正しい記述となります。
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02
1、心持ちの化粧柱は乾燥による収縮のため、表面に細かい割れが起こるので、あらかじめ背割りを入れることで起こりづらくします。
したがって正しい記述となります。
2、鴨居は木裏側を上に向けて取り付けるため、木表側に溝をつけます。
ちなみに敷居も木裏側を下に向けるため木表側に溝をつけます。木の性質により乾燥すると木表側に凹に反りが出るためです。
したがって誤った記述となります。
3、木造建築の梁には一般的に松や杉などが使用されます。
したがって正しい記述となります。
4、胴差しと通し柱の仕口の補強には、羽子板ボルトなどを使用します。
したがって正しい記述となります。
5、傾斜地に生えた木は真っ直ぐ伸びようとするため、傾斜地側に凹になるような形状になりそちらを「腹」と呼び、凸側を「背」と呼びます。また平地の場合は、日の当たる南面が年輪密度が低くなり「腹」、日の当たりづらい北面は年輪密度が高くなり「背」とします。
梁などはたわみを考慮して背を上に向けますが、大引の場合背を上にすると床束が持ち上がってしまう可能性があるため、腹を上端とします。
したがって正しい記述となります。
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03
鴨居は木表を下側にして溝をつけて使用します。よって、誤りです。
反対に、敷居は木裏を下側に溝をつけて使用します。
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