二級建築士の過去問
平成27年(2015年)
学科4(建築施工) 問15

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問題

二級建築士試験 平成27年(2015年) 学科4(建築施工) 問15 (訂正依頼・報告はこちら)

木造住宅における木工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • せっこうラスボード張り用の壁胴縁の間隔は、455mmとした。
  • 構造用面材による床組の補強において、根太、床梁及び胴差の上端高さを同じとしたので、根太の間隔を455mmとした。
  • 厚さ12mmの合板の留付けには、長さ32mmの釘を用いた。
  • 根太を用いない床組(梁等の間隔が910mm)であったので、床下地材として厚さ15mmの構造用合板を用いた。
  • 柱と土台との接合部を山形プレートで補強する箇所については、その部分の構造用合板を最小限切り欠き、切り欠いた部分の周辺に釘を増し打ちした。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は4です。


1、せっこうラスボード張り用の壁胴縁の間隔は、450mm程度とします。
したがって正しい記述となります。

2、構造用面材による床組の補強において、根太、床梁及び胴差の上端高さを同じとした場合、根太の間隔は500㎜以下とします。
また根太の断面寸法は45×105㎜以上とし、床ばり間隔が910㎜内外の場合は45×60㎜以上とします。
したがって正しい記述となります。

3、釘の長さは原則として、打ち付ける板厚の2.5倍以上とします。釘が32㎜であれば板厚12㎜の2.5倍以上となりますので正しい記述となります。

4、根太を用いない床組(梁等の間隔が910mm)の場合、下地板の品質は、合板のJASに適合する構造用合板で厚さは24㎜以上とします。
したがって誤った記述となります。

5、柱と土台との接合部を山形プレートで補強する箇所については、その部分の構造用合板を最小限切り欠き、切り欠いた部分の周辺に釘を増し打ちします。
したがって正しい記述となります。

参考になった数32

02

正解は4

根太を用いない床組の場合、
JASに適合する構造用合板で厚さ24㎜以上とします。
厚さ15㎜だと強度が不十分です。よって、誤りです。

参考になった数8

03

正解は4です。


1、せっこうラスボード張り用の壁胴縁の間隔は、455mmとします。
通常のせっこうボードの場合は300mmです。
したがって正しい記述となります。

2、構造用面材による床組の補強は、根太、床梁及び胴差の上端高さを同じとした場合、根太の間隔は500mm以下とします。
「455mmとした」というのは問題ありません。
したがって正しい記述となります。

3、釘の長さは原則、板厚の2.5倍以上としなければいけません。
今回は12mmの板厚ですので、12mm × 2.5 = 30mm 以上となります。
したがって正しい記述となります。

4、根太を用いない床組の場合、床下地材には厚さ24mm以上の構造用合板を用います。
したがって誤りの記述となります。

5、柱と土台との接合部を山形プレートで補強する箇所は、その部分の構造用合板を最小限切り欠きます。
その際、切り欠いた部分の強度を保つために周辺に釘を増し打ちして補強します。
したがって正しい記述となります。

参考になった数8