二級建築士の過去問
平成27年(2015年)
学科4(建築施工) 問19

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問題

二級建築士試験 平成27年(2015年) 学科4(建築施工) 問19 (訂正依頼・報告はこちら)

塗装工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • アルミニウム合金素地に塗装を行うに当たって、あらかじめ陽極酸化皮膜処理を行った。
  • 屋外の鉄鋼面における中塗り及び上塗りは、アクリルシリコン樹脂エナメル塗りとした。
  • 屋外のモルタル面の素地ごしらえにおいて、合成樹脂エマルションパテを使用した。
  • 屋内の亜鉛めっき鋼面は、フタル酸樹脂エナメル塗りとした。
  • 外壁の吹付け塗装において、スプレーガンを素地面に対して、直角に向け平行に動かし、1行ごとの吹付け幅の約1/3を重ねながら吹き付けた。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は3です。


1、アルミニウム合金素地に塗装を行う場合、あらかじめ陽極酸化皮膜処理を行い酸化皮膜を作ることで錆びにくくなるようにします。
したがって正しい記述となります。

2、屋外の鉄鋼面における中塗り及び上塗りは、アクリルシリコン樹脂エナメルを使用します。
したがって正しい記述となります。

3、屋外のモルタル面の素地ごしらえには合成樹脂エマルションパテは不適となります。
合成樹脂エマルションパテは水性になるため屋外には向いてません。
したがって誤りの記述となります。

4、フタル酸樹脂エナメルは屋内の鉄鋼面に使用することができます。
したがって正しい記述となります。

5、外壁の吹付け塗装はスプレーガンを使用して行います。
その際素地面に対して直角に向けて平行に動かし、1行ごとの吹付け幅の約1/3を重ねながら吹き付けていきます。
これは吹き付け時に中央は密に塗装できるが端は塗装が疎になりやすいからです。
したがって正しい記述となります。

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02

正解は3です。

1、アルミニウム合金素地に塗装を行うに当たって、陽極酸化皮膜処理を行います。陽極酸化皮膜処理はアルマイト処理とも呼ばれ、陽極で電解処理をして人工的に酸化被膜をつくることで耐食性などを向上させた表面処理方法です。
したがって正しい記述となります。

2、屋外の鉄鋼面における中塗り及び上塗りには、アクリルシリコン樹脂エナメル塗りを使用することができます。
したがって正しい記述となります。

3、合成樹脂エマルションパテは屋外では使用しません。
したがって誤った記述となります。

4、屋内の亜鉛めっき鋼面は、フタル酸樹脂エナメル塗りを使用することができます。亜鉛めっき鋼板のほか、屋内の木部や鉄鋼面などにも使用されます。
したがって正しい記述となります。

5、外壁の吹付け塗装において、スプレーガンは素地面に対して、直角に向け平行に動かし、1行ごとの吹付け幅の約1/3を重ねながら吹き付けます。吹き付ける角度が傾くとざらつき・たれなどムラの原因になります。
したがって正しい記述となります。

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03

正解は3

合成樹脂エマルションパテは、水性塗料のため、
屋外の使用には適しません。よって、誤りです。

参考になった数6