二級建築士の過去問
平成27年(2015年)
学科4(建築施工) 問21
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問題
二級建築士試験 平成27年(2015年) 学科4(建築施工) 問21 (訂正依頼・報告はこちら)
木造住宅における設備工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- メタルラス張りの壁にスイッチボックスを設けるに当たって、スイッチボックス周辺のメタルラスを切り取った。
- 屋内給水管の防露・保温材には、特記がなかったので、厚さ20mmの保温筒を使用した。
- 雨水用の排水ますには、インバートますを使用した。
- 換気設備のダクトは、住戸内から住戸外に向かって、先下がり勾配となるように取り付けた。
- 住宅用防災警報器は、天井面から下方0.15m以上0.5m以内の位置にある壁の屋内に面する部分に取り付けた。
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この過去問の解説 (3件)
01
1、まずメタルラス張りとは、モルタルの強度を向上させるために壁等の下地に金網を入れることを言います。
スイッチボックスなどの金属と接触すると漏電火災などの危険性があるため、絶縁する必要があります。
そのための処置としてスイッチボックス周辺のメタルラスは切り取ります。
したがって正しい記述となります。
2、保温筒とは、給水管を包むように配置する防露・保温材になります。
その厚みとして20mm程度が適切になります。
したがって正しい記述となります。
3、雨水用の排水ますには、雨水ますを使用しその底部には泥によって詰まらないように15㎝以上の泥だめを計画します。
インバートますは汚水の混ざる排水ますに使用します。
したがって誤りの記述となります。
4、換気設備のダクトは、住戸内から住戸外に向かって先下がり勾配となるように取り付けます。
これは雨水等が内部へと入っていくのを防止するためです。
したがって正しい記述となります。
5、住宅用防災警報器は、天井面から下方0.15m以上0.5m以内の位置にある壁部分に取り付けます。
または壁、梁から0.6m以上離れた天井面に取り付けます。
したがって正しい記述となります。
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02
1、メタルラスとは、金属製の網状のもので、塗り壁下地に使用される材料です。接触による漏電火災の危険を避けるために、スイッチボックス周辺のメタルラスは切り取り、絶縁する必要があります。
したがって正しい記述となります。
2、屋内給水管の防露・保温材には、特記がない場合厚さ20㎜程度の保温筒を使用します。
したがって正しい記述となります。
3、インバート枡とは、汚水配管に使われる枡のことです。底面にインバートと呼ばれる溝があり、汚物によって管が詰まるのを避け、汚水が流れやすいようになっています。清掃や点検が容易に行えるように、敷地内の汚水管の要所に設けます。
雨水用の排水桝には雨水桝を使用します。
したがって誤った記述となります。
4、換気設備ダクトは、外壁に向かって先下がり勾配となるように取り付けます。雨水の侵入を防いだり、配管内を通る水蒸気が冷やされ水滴となった場合、それらが屋内に侵入しないようにします。
したがって正しい記述となります。
5、住宅用火災警報器は、屋内に設置し、壁に取り付ける場合は、天井面から下方0.15m以上0.5m以内に中心が来るように取り付けます。
ちなみに天井の場合は、警報器の中心が壁や梁から0.6m以上(熱式は0.4m以上)離れた位置に設置します。
したがって正しい記述となります。
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03
雨水用の排水ますには排水管に泥や落ち葉などが詰まらないように
深さ15㎝以上の泥だめを設けます。インバートますは汚水用のため、誤りです。
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