二級建築士の過去問
平成27年(2015年)
学科4(建築施工) 問22

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問題

二級建築士試験 平成27年(2015年) 学科4(建築施工) 問22 (訂正依頼・報告はこちら)

改修工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • コンクリート間仕切壁の開口部等小規模な取壊しは、所定の位置に両面よりダイヤモンドカッターで切り込み、他の構造体及び仕上げに損傷を与えないように行った。
  • モルタル塗り仕上げのコンクリート外壁の冬期における改修工事において、既存モルタルを撤去した後、躯体に著しい不陸があったので、下地処理として、その箇所を目荒し、水洗いのうえ、モルタルで補修し、14日間放置した。
  • 既存部分の養生において、特記がなかったので、ビニルシートで養生を行った。
  • シーリングの再充塡を行うに当たって、既存のシーリング材をできる限り除去するとともに、目地部の軽微な欠損部は、ポリマーセメントモルタルで補修した。
  • コンクリート・モルタル面の塗替えにおいて、合成樹脂調合ペイントを塗布した。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は5です。


1、コンクリート間仕切壁の小規模な取壊しは、所定の位置に両面よりダイヤモンドカッターで切り込みを入れ、他の構造体及び仕上げに損傷を与えないように行います。
したがって正しい記述となります。
ダイヤモンドカッターを使用するという点を覚えておきましょう。

2、モルタル塗り仕上げのコンクリート外壁の改修工事では、既存モルタルを撤去後、躯体に著しい不陸があった場合、下地処理としてその箇所を目荒し、水洗いのうえ、モルタルで補修し、14日間放置します。
したがって正しい記述となります。

3、既存部分の養生において特記がない場合は、ビニルシートで養生を行なっても問題ありません。
したがって正しい記述となります。

4、シーリングの再充塡を行う場合、既存のシーリング材はカッターでできる限り除去します。
また目地部の軽微な欠損部は、ポリマーセメントモルタルで補修します。
したがって正しい記述となります。

5、合成樹脂調合ペイントは木部、鉄鋼面に使用します。
コンクリート・モルタル面の塗替えには、合成樹脂エマルションペイントなどを塗布します。
したがって誤りの記述となります。

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02

正解は5です。

1、コンクリート間仕切壁の開口部等小規模な取壊しは、所定の位置に両面よりダイヤモンドカッターで切り込み、他の構造体及び仕上げに損傷を与えないように行います。
ダイヤモンドカッターとは円形の基盤に人工ダイヤモンドの砥粒を埋め込んだチップを取り付けたカッターで、コンクリートや石材などの切断に使用されます。
したがって正しい記述となります。

2、モルタル塗り仕上げのコンクリート外壁の冬期における改修工事において、ひずみ・不陸等の著しい箇所は、その箇所を目荒し、水洗いのうえ、モルタルで補修し、14日間放置します。
目荒しは表面を細かく傷つけ、モルタルなどと吸着しやすくするために行います。
したがって正しい記述となります。

3、改修工事の場合、既存部分が汚れたり傷つかないように養生することが望ましいでしょう。
目的によりますが、汚れ防止の場合はビニルシートで問題ありません。
したがって正しい記述となります。

4、ポリマーセメントモルタルとはポリマーが入っているセメントモルタルのことで、セメントモルタルに比べて接着性や防水性・耐衝撃性などが向上したものです。
コンクリート表面の下地調整や補修、タイル等の目地材、接着材、防水材、床等の舗装、などに使用されています。
したがって正しい記述となります。

5、合成樹脂調合ペイント(SOP)はいわゆるペンキで、安価なためよく使用されます。
しかしアルカリ性に弱い性質をもつため、コクリートに塗布するとコンクリートのアルカリ成分が溶けだし、変色・べたつきなどの恐れがあります。
コンクリート・モルタル面の塗替えには、合成樹脂エマルションペイントなどを塗布します。
したがって誤った記述となります。

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03

正解は5

合成樹脂調合ペインは木部、鉄鋼面およびめっき鋼面に採用されます。
コンクリート・モルタルには適しません。よって、誤りです。

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