二級建築士の過去問
平成28年(2016年)
学科1(建築計画) 問9
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
二級建築士試験 平成28年(2016年) 学科1(建築計画) 問9 (訂正依頼・報告はこちら)
音に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 残響時間を計算する場合、一般に、室温は考慮しない。
- 人の可聴周波数の上限は、一般に、年齢が上がるにつれて低下するので、高齢者は周波数の高い音が聴き取りにくくなる。
- 壁体における透過損失の値が小さいほど、遮音性能が優れている。
- 室内騒音レベルの許容値は、「図書館の閲覧室」より「音楽ホール」のほうが小さい。
- 板状材料と剛壁の間に空気層を設けた吸音構造は、一般に、「中高音域の吸音」より「低音域の吸音」に効果がある。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
1-設問の通りです。
2-設問の通りです。
3-透過損失とは、入射音に対して、透過した音がどれだけ小さくなったかを示すものなので、透過損失の値が大きいほど、壁体における遮音性能は優れていることになります。
4-設問の通りです。
室内騒音の許容値は、「スタジオ・音楽ホール」が最も小さく、次いで「劇場・多目的ホール・音楽教室」、「住宅・ホテル・会議室」、「映画館・図書室・美術館・博物館」となります。
5-設問の通りです。
他に、多孔質材料は高音域、穿孔板材料は低音域や中音域、カーテンやカーペットは中高音域を主に吸音する特徴があります。
参考になった数25
この解説の修正を提案する
02
残響時間は室容積、室表面積、吸音率の影響により計算する為、室温は考慮されません。
2. 〇 正しいです。
人の可聴範囲は20~20,000Hzと言われていますが、加齢に伴い上限が低下する為、高齢者は高い音が聞きとりにくくなります。
3. × 透過損失の値が大きいほど遮音性は優れています。
透過損失とは、入射音と透過音との差であり、値が大きいほど壁体により遮音(音が吸収または反射)されていることになります。
4. 〇 正しいです。
各用途における室内騒音レベルの許容値が定められており、より静かさが求められる室ほど厳しくなります。
レストラン>図書館の閲覧室>音楽ホール>アナウンススタジオ
の順で厳しくなります。
5. 〇 正しいです。
板状材料と剛壁の間に空気層を設けた吸音構造は、中高音域の吸音率は低く、低音域の吸音率は高い特徴があります。
参考になった数12
この解説の修正を提案する
03
1:正しい記述です。
2:正しい記述です。
3:誤った記述です。
透過損失とは、入射音に対する透過音との差であり、値が大きいほど壁体により遮音されていることになります。
したがって、「透過損失が大きいほど、遮音性能が優れている」という事になります。
4:正しい記述です。
5:正しい記述です。
参考になった数4
この解説の修正を提案する
前の問題(問8)へ
平成28年(2016年)問題一覧
次の問題(問10)へ