二級建築士の過去問
平成28年(2016年)
学科1(建築計画) 問10
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問題
二級建築士試験 平成28年(2016年) 学科1(建築計画) 問10 (訂正依頼・報告はこちら)
屋外気候等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 暖房デグリーデーは、その地域の寒さの指標であり、その値が大きいほど暖房に必要な熱量が大きくなる。
- CASBEE(建築環境総合性能評価システム)は、建築物の環境性能を建築物における環境品質( Q )と環境負荷( L )で評価するものである。
- 温湿度の特性を表すクリモグラフが右上がりになる地域においては、夏期に湿度が低く冬期には湿度が高い。
- 大気中の二酸化炭素濃度の上昇は、ヒートアイランド現象の直接的な原因とはならない。
- 太陽放射のうち、紫外線は建築物の内外装の退色など、劣化をもたらす原因となる。
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この過去問の解説 (3件)
01
暖房デグリーデーは暖房期間中の暖房温度と外気温度との差を合計したものであり、値が大きいほど暖房に必要な熱量は大きくなります。
2. 〇 正しいです。
CASBEEによる建築物の環境性能は以下のように求められます。
建築物の環境効率(BEE)=Q(建築物の環境品質)/L(建築物の環境負荷)
3. × 夏期に湿度が高く、冬期に湿度が低くなります。
クリモグラフは乾球温度を縦軸、相対湿度を横軸に月平均値をグラフで表したものです。グラフが右上がりになる地域は、気温が高い夏期に湿度が高いことになります。
4. 〇 正しいです。
ヒートアイランド現象は、都市部の気温がその周辺の郊外部に比べて高温になる現象をいいます。その原因は地表の舗装化、人工排熱の増加、都市の高密度化などがあり、二酸化炭素濃度の上昇が原因ではありません。
5. 〇 正しいです。
太陽放射は波長の短いものから紫外線、可視光線、赤外線に区分されます。
紫外線は化学変化の作用が大きく、建築物の内外装の退色など、劣化をもたらす原因となります。
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02
1-設問の通りです。
2-設問の通りです。
3-設問は、クリモグラフが左上がりになる地域、パリ等に見られる特徴です。
右上がりになる地域は、夏期に湿度が高く、冬期に湿度が低くなるのが特徴で、東京等に見られます。
4-設問の通りです。
ヒートアイランド現象の主な原因は、地表面のアスファルト化や、都市の高密度化、人口排熱の増加が挙げられます。
5-設問の通りです。
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03
1:正しい記述です。
2:正しい記述です。
3:誤った記述です。
クリモグラフが右上がりになる地域においては、夏期に湿度が「高く」、冬期に湿度が「低く」なります。
実際に資料等で確認し、丸暗記ではなく、図と記述を結び付けて覚えましょう。
4:正しい記述です。
5:正しい記述です。
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