二級建築士の過去問
平成29年(2017年)
学科3(建築構造) 問20
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問題
二級建築士試験 平成29年(2017年) 学科3(建築構造) 問20 (訂正依頼・報告はこちら)
建築材料として使用される木材及び木質材料に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
※工業標準化法が改正されたことにより、令和元年(2019年)7月1日より、「日本工業規格(JIS)」は「日本産業規格(JIS)」に変わりました。
<参考>
それに伴い、当設問の選択肢中の文言を変更しました。
<参考>
それに伴い、当設問の選択肢中の文言を変更しました。
- 木材を大気中で十分に乾燥させ、木材中の結合水と大気中の湿度が平衡に達した状態を、繊維飽和点という。
- 木材の乾燥収縮率は、年輪の接線方向より繊維方向のほうが小さい。
- 心材は、辺材よりもシロアリの食害を受けにくい。
- 構造用集成材や合板は、繊維方向、積層方向等によって強度性能上の異方性を有している。
- 日本産業規格(JIS)において、繊維板は、密度・用途・製法によってインシュレーションボード、MDF及びハードボードに分類される。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は1です。
1、木木材中の結合水と大気中の湿度が平衡に達した状態は、気乾状態と言います。
繊維飽和点とは、木材の細胞壁に結合水が満たされている状態を言います。
したがって誤りの記述となります。
2、木材の乾燥収縮率は、年輪の接線方向より繊維方向のほうが小さくなります。
乾燥収縮率の大小関係は以下のようになります。
「 年輪の接線方向 > 年輪の半径方向 > 繊維方向 」
したがって正しい記述となります。
3、心材は辺材よりもシロアリの食害を受けにくいです。
したがって正しい記述となります。
心材は基本的に優れた材と覚えておきましょう。
4、木材は、繊維方向、積層方向等によって強度性能上の異方性を有しています。
したがって正しい記述となります。
5、日本産業規格(JIS)において、繊維板は、密度・用途・製法によってインシュレーションボード、MDF及びハードボードに分類されます。
密度の大小関係は以下になります。
「 インシュレーションボード < MDF < ハードボード 」
したがって正しい記述となります。
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02
正解は1です。
1 .木材を大気中で十分に乾燥させ、木材中の結合水と大気中の湿度が平衡に達した状態で、含水率15%程度を気乾状態と言い、含水率30%程度の状態を繊維飽和点といいます。
誤った記述です。
2 .木材の乾燥収縮率は、年輪の接線方向より繊維方向のほうが小さくなります。
正しい記述です。
3 .心材は、辺材よりも乾燥収縮が小さく、シロアリの食害を受けにくいという特徴があります。
正しい記述です。
4 .構造用集成材や合板は、繊維方向、積層方向等によって強度性能上の異方性を有してします。
正しい記述です。
5 .日本産業規格(JIS)において、繊維板は、密度・用途・製法によってインシュレーションボード、MDF及びハードボードに分類されます。
正しい記述です。
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03
正解は1です。
1.木材を大気中で十分に乾燥させ、木材中の結合水と大気中の湿度が平衡に達した状態で含水率15%程度を気乾状態と言います。繊維飽和点は含水率30%程度となります。よって、誤った記述となります。
2.木材の乾燥収縮率は、「円周方向>半径方向>繊維方向」の順になります。よって、正しい記述となります。
3.心材は、辺材よりもシロアリの食害を受けにくく、乾燥収縮が小さいという特徴があり、正しい記述となります。
4.構造用集成材や合板は、繊維方向、積層方向等によって強度性能上の異方性を有していますので、正しい記述となります。異方性とは方向による性質の差を言います。
5.日本産業規格(JIS)において、繊維板は、密度・用途・製法によってインシュレーションボード、MDF及びハードボードに分類されますので、正しい記述となります。
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