二級建築士の過去問
平成29年(2017年)
学科3(建築構造) 問24
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問題
二級建築士試験 平成29年(2017年) 学科3(建築構造) 問24 (訂正依頼・報告はこちら)
ガラスに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- Low-E複層ガラスは、2枚の板ガラスの片方の中空層側表面に低放射の特殊金属膜をコーティングしたガラスであり、日射制御機能と高い断熱性を有する。
- 線入り板ガラスは、板ガラスの中に金属線を封入したガラスであり、割れても破片が落ちにくいので、防火戸に用いるガラスとして使用される。
- 合わせガラスは、2枚の板ガラスを透明で強靱な中間膜で張り合わせたガラスであり、割れても破片の飛散を防ぐことができる。
- 強化ガラスは、フロート板ガラスの3~5倍の強度を有する加工ガラスであり、割れても破片が鋭角状にならない。
- 型板ガラスは、ガラスの片側表面に型模様を付けたガラスであり、光を拡散し、視線を遮ることができるので、住宅の窓ガラスなどに使用される。
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この過去問の解説 (3件)
01
1、Low-E複層ガラスは、2枚の板ガラスの片方の中空層側表面に低放射の特殊金属膜をコーティングしたガラスです。
Low-Eを室内側に設けると断熱性向上となり、屋外側に設けると日射遮蔽性向上を図るものとなります。
したがって正しい記述となります。
2、線入り板ガラスは、板ガラスの中に金属線を封入したガラスであり、割れても破片が落ちにくいものです。
ただし防火戸に用いるガラスとしては使用できません。
使用できるのは網入り板ガラスとなります。
したがって誤りの記述となります。
3、合わせガラスは、2枚の板ガラスを透明で強靱な中間膜で張り合わせたガラスであり、割れたときの破片の飛散を防ぐことができます。
したがって正しい記述となります。
4、強化ガラスは、フロート板ガラスの3~5倍の強度を有する加工ガラスであり、割れても破片が鋭角状になりません。
また強化ガラスは加工後の切断はできません。
したがって正しい記述となります。
5、型板ガラスは、ガラスの片側表面に型模様を付けたガラスです。
それによって光を拡散し視線を遮ることができます。
したがって正しい記述となります。
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02
1.Low-E複層ガラスは、2枚の板ガラスの片方の中空層側表面に低放射の特殊金属膜をコーティングしたガラスで、Low-E膜を室外側にすると日射遮蔽、室内側にすると断熱性能を高めますので、正しい記述となります。
2.線入り板ガラスは、板ガラスの中に金属線を入れたガラスであり、飛散防止に優れる為、防煙垂れ壁に用いるガラスとして使用されます。防火戸には網入板ガラスを使用しますので、誤った記述となります。
3.合わせガラスは、2枚の板ガラスを透明で強靱な中間膜で張り合わせたガラスであり、割れても破片の飛散を防ぐことができ、安全性が高いガラスとなりますので、正しい記述となります。
4.強化ガラスは、フロート板ガラスの3~5倍の強度を有する加工ガラスであり、割れた破片は鈍角の細かい粒状になりますので、正しい記述となります。
5.型板ガラスは、ガラスの片側表面に型模様を付けたガラスで、光を拡散し、視線を遮ることができますので、正しい記述となります。
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03
1 . Low-E複層ガラスは、2枚の板ガラスの片方の中空層側表面に低放射の特殊金属膜をコーティングしたガラスであり、日射制御機能と高い断熱性を有します。
正しい記述です。
2 .線入り板ガラスは、製造時にガラスに金属線を入れたもので、フロート板ガラスに比べ、飛散防止性に優れています。そのため防煙垂れ幕等に使用されます。防火戸に用いるガラスは網入り板ガラスです。
誤った記述です。
3 .合わせガラスは、2枚又は数枚の板ガラスの間に透明で接着力の強い中間膜を挟み、熱と圧力を加えて密着させたものです。破損時の破片の飛散が防止され安全性の高いガラスです。
正しい記述です。
4 .強化ガラスは、ガラスを強化炉で650~700℃程度まで加熱したのち、両表面に空気を吹き付け急冷し、ガラス表面に強い圧縮応力層を形成し、耐風圧強度を約3~5倍に高めたものです。
正しい記述です。
5 .型板ガラスは、ガラスの片側表面に型模様を付けたガラスで、光を拡散し、視線を遮ることができます。
正しい記述です。
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