二級建築士の過去問
平成29年(2017年)
学科3(建築構造) 問25

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問題

二級建築士試験 平成29年(2017年) 学科3(建築構造) 問25 (訂正依頼・報告はこちら)

建築材料に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • せっこうボードは、火災時にはせっこうに含まれる結晶水が分解されるまで、温度上昇を防ぐので、優れた防火性を有している。
  • 窯業系サイディングは、セメント質原料及び繊維質原料を成形したものであり、外装材として用いられる。
  • ALCは、原料を発泡させて高温高圧蒸気養生した材料であり、1mm程度の独立気泡を多く含むので、優れた耐火性・断熱性を有している。
  • ガラス繊維混入セメント板(GRCパネル)は、セメント系材料にガラス繊維を混入したものであり、曲げ強度が高く薄肉化が可能なので、内外装パネルとして用いられる。
  • 木片セメント板は、細長く削り出した木毛とセメントを混合し加圧成型したものであり、加工性が良いので、天井の下地材に用いられる。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は5です

1.せっこうボードは、せっこうに含まれる結晶水が熱分解され、水蒸気が放出することで温度上昇を防ぐので、防火材料として認められています。よって、正しい記述となります。

2.窯業系サイディングは、セメント質原料及び繊維質原料を板状に成形したものであり、主に外装材として用いられますので、正しい記述となります。

3.ALCは、原料を発泡させて高温高圧蒸気養生した材料で独立気泡を多く含むので、優れた耐火性・断熱性があります。また、気泡を含むことで、普通のコンクリートより軽量化されています。よって、正しい記述となります。

4.ガラス繊維混入セメント板は、セメント系材料にガラス繊維で補強したもので、曲げ強度が高く薄肉化が可能な材料で、自由度が高く施工性に優れていますので、正しい記述となります。

5.木片セメント板は、比較的短い木片とセメントを混合し加圧成型したものであり、記述内容は木毛セメント板の説明となりますので、誤った記述となります。

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02

正解は5です。


1、せっこうボードは、優れた防火性を有しています。
そのため不燃材料として使用されます。
したがって正しい記述となります。

2、窯業系サイディングは、セメント質原料及び繊維質原料を成形したものであり、防火性能、耐火性能を有します。
また外装材としても用いることができます。
したがって正しい記述となります。

3、ALCは、軽量かつ断熱性能に優れた材料となります。
外装材や耐火被覆材としても使用できますが、防水性能には劣るため防水処理を行う必要があります。
したがって正しい記述となります。

4、ガラス繊維混入セメント板(GRCパネル)は、セメント系材料にガラス繊維を混入したものです。
曲げ強度が高く薄肉化が可能で施工性にすぐれるため、内外装パネルとして用いられます。
したがって正しい記述となります。

5、木片セメント板は、細長く削り出した薄片とセメントを混合し加圧成型したものです。
細長く削り出した木毛とセメントを混合し加圧成型したものは木毛セメント板になります。
したがって誤りの記述となります。

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03

正解は5です。

1 . せっこうボードとは、せっこうを心材として両面をボード用原紙で被覆し、板状に成形したものです。火災時にはせっこうに含まれる結晶水が分解されるまで、温度上昇を防ぐので、優れた防火性を有してします。
正しい記述です。

2 .窯業系サイディングは、セメント質原料及び繊維質原料を成形したものであり、外装材として用いられます。
正しい記述です。

3 .ALCは、原料を発泡させて高温高圧蒸気養生した材料であり、1mm程度の独立気泡を多く含むので、優れた耐火性・断熱性を有しています。 気泡を含み軽量化されていることが特徴です。
正しい記述です。

4 . ガラス繊維混入セメント板(GRCパネル)は、セメント系材料にガラス繊維を混入したものです。曲げ強度が高く、内外装パネルとして用いられます。
正しい記述です。

5 .木片セメント板は、短い木片とセメントを混合し加圧成型したものです。設問は木毛セメント板の記述です。
誤った記述です。

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