二級建築士の過去問
平成30年(2018年)
学科1(建築計画) 問5
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問題
二級建築士試験 平成30年(2018年) 学科1(建築計画) 問5 (訂正依頼・報告はこちら)
図に示す外壁におけるア~オの対策について、冬期の室内側表面結露を防止するうえで有効なもののみの組合せは、次のうちどれか。
ア 密閉空気層の厚さを、10mmから20mmにする。
イ 断熱材を、熱伝導率の小さいものに変更する。
ウ 密閉空気層の位置を、断熱材とコンクリートの間に変更する。
エ 室内側の壁付近に、気流を妨げる物を置かないようにする。
オ 断熱材の室内側に、防湿フィルムを設置する。
ア 密閉空気層の厚さを、10mmから20mmにする。
イ 断熱材を、熱伝導率の小さいものに変更する。
ウ 密閉空気層の位置を、断熱材とコンクリートの間に変更する。
エ 室内側の壁付近に、気流を妨げる物を置かないようにする。
オ 断熱材の室内側に、防湿フィルムを設置する。
- ア、イ、ウ
- ア、イ、エ
- ア、イ、オ
- イ、エ、オ
- ウ、エ、オ
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この過去問の解説 (3件)
01
ア.記述は正しいです
空気は比較的熱伝導率が低い(0.02W/(m・K))ので、厚くすると効果が高くなります
イ.記述は正しいです
熱伝導率が小さいということは「熱が伝わりづらい」ので、効果が高くなります。
ウ.記述は不適当です
空気層の位置を室内側で移動させても、効果はほとんど変わりません。空気層・断熱層を屋外側に設けて、コンクリートを室内温度で蓄熱させることが大事です。
エ.記述は正しいです
結露防止には、空気の滞留をさせないことです。物を置かない、換気をすることで結露を防ぐことができます。
オ.記述は不適当です
防湿フィルムは壁内の内部結露を防止するために使用します。防湿フィルムを使用しても、室内表面結露を防止する効果はありません。
よって、2. が正解となります。
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02
ア.設問通りです。
密閉空気層の厚みには室内側表面温度を高くする効果があります。
また密閉空気層は3cm程度までは厚いほど効果があるため、10mmから20mmまで厚みを増すことは表面結露防止に有効です。
イ.設問通りです。
熱伝導率の小さい断熱材に変更した場合、熱が逃げにくくなり室内側表面温度を高くすることができるため、表面結露防止に有効です。
ウ.誤りです。
構成する材料の位置を変えても室内側表面温度は変わりません。
室内側表面温度を上げるためには「断熱材の厚みを増す」「熱伝導率の小さい部材を使用する」などが効果的です。
エ.設問通りです。
気流を妨げるものを置かないことで、湿気の滞留を防ぐため、表面結露防止に有効です。
オ.誤りです。
防湿フィルムを室内側に設けても表面結露には効果がありません。
防湿フィルムは内部結露防止の際に使われます。
よって2が正解となります。
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03
ア、イ、エは室内側表面結露を防止するのに有効です。
ウ.断熱材とコンクリートの間に密閉空気層を置くと、
内部結露の防止に有効となります。
オ.断熱材の室内側に防湿フォルムを設置すると、
内部結露の防止に有効となります。
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