二級建築士の過去問
平成30年(2018年)
学科1(建築計画) 問9

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問題

二級建築士試験 平成30年(2018年) 学科1(建築計画) 問9 (訂正依頼・報告はこちら)

音に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
※工業標準化法が改正されたことにより、令和元年(2019年)7月1日より、「日本工業規格(JIS)」は「日本産業規格(JIS)」に変わりました。
<参考>
 それに伴い、当設問の選択肢中の文言を変更しました。
  • 同じ音圧レベルの場合、一般に、1,000Hzの純音より125Hzの純音のほうが小さく聞こえる。
  • 日本産業規格(JIS)における床衝撃音遮断性能の等級Lrについては、その数値が小さくなるほど床衝撃音の遮断性能が高くなる。
  • 音が球面状に一様に広がる点音源の場合、音源からの距離が2倍になると音圧レベルは約3dB低下する。
  • 室内騒音レベルの許容値をNC値で示す場合、その数値が小さくなるほど許容される室内騒音レベルは低くなる。
  • 室内騒音レベルの許容値は、「音楽ホール」より「住宅の寝室」のほうが高い。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.設問通りです。
Hzとは「ヘルツ」と呼び、音の振動数の単位になり、この数値が高いと高音になります。
一般的に、高音は大きく聞こえるため、1000 Hzの純音の方が大きく聞こえます。

2.設問通りです。
床衝撃音遮断性能は、上階で起きた衝撃を下階で受けた時の音圧レベルをもとに測定しています。
遮断性能は等級にて分けられ、小さいほど遮断性能はよくなります。

3.誤りです。
音源からの距離が2倍になると音の強さが1/4になります。
音の強さが1/2になると音圧レベルは3db下がり、1/4になると6db下がります。

4.設問通りです。
室内騒音の目安として用いられるNC値は、許容される騒音の周波数と強さによって求められます。
NC値が小さくなるほど、許容される騒音レベルは低くなります。

5.設問通りです。
室内騒音レベルの許容値は、音楽ホールは25~30db、住宅の寝室は35~40dbです。
よって住宅の寝室の方が高いです。

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02

正解は「3」です。

1.設問通りです。
同じ音圧レベルの場合、1,000Hzの高い音の方が
低い音よりも大きく聞こえます。

2.設問通りです。
床衝撃音遮断性能とは、下階に響く音の伝わりにくさを表す性能です。
数値が小さいほど下階に響く騒音レベルが小さくなります。

3.誤りです。
音源からの距離が2倍となると、音圧レベルは 約6dB 低下します。

4.設問通りです。
「NC値」が大きいほど、人は「さわがしい」と感じます。
通常50db以上から、人は「騒音」と感じます。

5.設問通りです。
「音楽ホール」は、「住宅の寝室」よりも室内騒音レベル許容地「NC値」の値が低いです。
「音楽ホール」は20~30、「住宅の寝室」は30~35となります。

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03

1. 記述は正しいです
 一般には、高音は大きく聞こえ低音は小さく聞こえる性質(ラウドネス)があります。
 音楽機器に「低音ブースト機能」があるのは、ラウドネスを均一にするためでもあります。

2. 記述は正しいです
 Lrは衝撃を受けた人から見た音圧レベルなので、数値が上がれば騒々しく感じるという指標です。

3. 記述は不適当です
 点音源では、距離が2倍になると単位面積当たりのレベルは1/4になります。音圧レベルは2倍になると3㏈変化しますので、実際の低下量は6㏈になります。

4. 記述は正しいです
 NC値は高音ほど騒々しく感じるため、シチュエーションごとに不快感のレベルを数値化したものです。NC-20~30では劇場などで、NC-40~50で機械作業室などになります。

5. 記述は正しいです
 室内騒音レベルの許容値は NC値+10 が概算値になります。音楽ホールは25~30㏈(NC-15~20)で、住宅は35~40㏈(NC-25~30)が許容値となります。

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