二級建築士の過去問
平成30年(2018年)
学科1(建築計画) 問8

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問題

二級建築士試験 平成30年(2018年) 学科1(建築計画) 問8 (訂正依頼・報告はこちら)

採光・照明等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 反射グレアは、視対象そのものや視対象の方向のショーウィンドウなどに、輝度の高い部分が正反射して生じるグレアである。
  • 一つの側窓を有する室内のある点における昼光率は、一般に、窓からの距離が遠くなるほど低くなる。
  • 事務室において、細かい視作業を伴う事務作業の作業面に必要な照度は、一般に、1,000lx程度とされている。
  • 光の色温度は、その光色の色度に近似する色度の光を放つ黒体の絶対温度で表される。
  • 冬期における北向きの側窓によって得られる室内の照度は、一般に、薄曇りの時より晴天時のほうが高い。

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この過去問の解説 (3件)

01

1. 記述は正しいです
「反射グレア」は物のギラつきで幻惑される現象です。
「直接グレア」は光のまぶしさで幻惑される現象です。

2. 記述は正しいです
 昼光率は  D=[任意点の水平照度]÷[全天空照度]×100  ですので、
 任意点の値は昼光率に比例します。
 窓から遠くなると照度が小さくなります。よって、昼光率は低くなります。

3. 記述は正しいです
 事務作業に関しては、軽作業で500lx程度、一般作業で750lx程度、精密作業で1,000lx程度となります。

4. 記述は正しいです
 色温度が低い順で 赤⇒黄⇒白⇒青白 に変化します。単位はK(ケルビン)です。

5. 記述は不適当です
 設計用全天空照度で、快晴時の照度は10,000lxです。薄曇りの照度は50,000lxとなります。

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02

1.設問通りです。
反射グレアとは、視線の反対からの光が正反射して視対象が見えにくくなる現象です。

2.設問通りです。
昼光率の算定式は
 昼光率=室内のある点の水平照度/全天空照度×100(%)
窓からの距離が遠くなると室内のある点の水平照度が小さくなるため昼光率は下がります。

3.設問通りです。
事務室は、細かい視作業を伴う場合は1000lxが望ましいです。

4.設問通りです。
黒体の温度が上昇すると 赤→黄→白→青みがかった白 と変化していきます。
色温度は低いほど暖色系になり、高いほど寒色系になります。

5.誤りです。
室内の照度は全天空照度が影響します。
設計用全天空照度は薄曇りの場合50,000lx、晴天時の場合10,000lxのため、薄雲りの方が室内の照度は高いです。

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03

正解は「5」です。

1.設問通りです。
反射グレアは、照明器具や窓などの輝度の高い物から、光が光沢のある物の表面で反射して起こることです。

2.設問通りです。
昼光率は、窓の大きさや高さ、測定する位置等によって影響されます。
窓からの距離が遠くなるほど昼光率は低くなります。

3.設問通りです。
事務室や工場等での必要な照度はJISで規定されています。
事務室において、細かい視作業を伴う事務作業の場合は、1000lx程度必要とされています。

4.設問の通りです。
光の色温度とは、色温度が低いほど暖色系の色を発し、高いほど寒色系の色を発します。
光の色温度は、黒体の絶対温度で表されます。

5.誤りです。
冬期における北向きの側窓によって得られる室内の照度は、薄曇りの時の方が晴天時より高くなります。

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