二級建築士の過去問
令和元年(2019年)
学科1(建築計画) 問12
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問題
二級建築士試験 令和元年(2019年) 学科1(建築計画) 問12 (訂正依頼・報告はこちら)
集合住宅の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 住戸の通風・採光やプライバシーを確保するために、共用廊下を住棟から離して設けるフライングコリドーとした。
- 住戸内の居室は、将来的な家族構成の変化に対応するために、可動家具を用いて室の大きさを変更できるようにした。
- 居住部分の内装仕上げや設備等を、入居者の希望に応じて、容易に改修・更新することができるスケルトン・インフィル住宅とした。
- 専用面積が小さい住戸で構成する集合住宅はメゾネット型とし、専用面積が大きい住戸で構成する集合住宅は階段室型とした。
- 住戸の自由な間取りを実現するために、住宅入居希望者が組合を作り、住宅の企画・設計から入居・管理までを運営していくコーポラティブハウスとした。
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この過去問の解説 (2件)
01
1.正しいです。
フライングコリドーとは、住棟と共用廊下の間に吹き抜けを設けることで、通風・採光やプライバシーを確保する形式です。
2.正しいです。
出産や子供の自立等による家族構成(人数)の変化等が考えられるため、可動家具を用いて室の大きさを変更できるようにすることで柔軟に対応することができます。
3.正しいです。
スケルトン・インフィルとは、柱や梁・スラブ等の構造部分を建築主が設計・工事する「スケルトン」と、内装や設備等を入居者が設計・工事を行う「インフィル」の2段階方式の手法です。
4.誤りです。
メゾネット型は、専有部分(住戸内)に階段を設けるため、専用面積が大きい住宅で取り入れる形式です。
階段室型とは、階段のあるホールから住戸にアクセスできる形式です。
5.正しいです。
コーポラティブハウスと合わせてよく出題されるのが、コレクティブハウスです。
コレクティブハウスとは、居住者が独立した生活をしながら、食事室や洗濯室等の共用施設を設けた住宅のことです。
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02
コリドーとは廊下・通路を意味します。
このほかに、中廊下型の通路を回廊式にして、中央に吹抜を設けたツインコリドーがあります。
2. 記述は正しいです
造り付け家具は、壁に埋め込む形にすることで空間を成形に出来ます。
しかし、家具位置の変更はできないため、改修をしなければならないデメリットがあります。
3. 記述は正しいです
スケルトンインフィルは、構造体の中に内装一式が納まった二重殻の形になっています。内装改修や設備更新が比較的しやすい反面、コスト高のデメリットがあります。
4. 記述は誤りです
メゾネット型は、各住戸が直接外部からアクセスるタイプが多く、共有面積が比較的小さいので、専用面積が大きくできます。
対して階段式型は、階段・踊場等が共有面積を占めてしまうので、専用面積が小さくなってしまいます。
5. 記述は正しいです
このほかに、各戸個室を持ちながら、食堂・談話室・洗濯室などを共用して、豊かなコミュニティを形成し生活するコレクティブハウスもあります。
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