二級建築士の過去問
令和元年(2019年)
学科1(建築計画) 問15
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問題
二級建築士試験 令和元年(2019年) 学科1(建築計画) 問15 (訂正依頼・報告はこちら)
文化施設の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 美術館において、参加型企画に使用する学習体験室や講義室は、一般に、利用者がエントランスホールから展示室を通過せずに移動できる計画とする。
- 美術館の展示室は、一般に、来館者の逆戻りや交差が生じないように、一筆書きの動線計画とする。
- 劇場の舞台において、下手(しもて)とは客席側から見て右側をいう。
- 劇場において、オープンステージ形式は、舞台と観客席が仕切られていないことから、演者と観客の一体感が生まれやすい。
- 博物館において、低湿収蔵庫や高湿収蔵庫を設ける場合は、ならし室を近接させ、収蔵物を仮収納できる計画とする。
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この過去問の解説 (2件)
01
ワークショップや講議をする活動室は、展示室から騒音と捉えられるため、階の振り分けなどで活動部門と展示部門にゾーニングをして、動線を明確にしておきます。
2. 記述は正しいです
展示室の出入口は利用者密度が最も高くなります。
入退場を区分して展示の順路を明確にすることで、利用者の管理をしやすくなるように計画します。
3. 記述は誤りです
客席から見て右側が上手(かみて)、左側が下手になります。
演舞場では、客席の右側に格式の高い座敷(VIP席)があったので、今でも上手下手と呼ばれています。
4. 記述は正しいです
オープンステージ形式では、客席と一体感が生まれやすい特徴があります。
しかし、その形態から舞台転換等が困難であることがデメリットになります。
5. 記述は正しいです
紙類・衣類などの調湿収蔵庫は、前室を設けてならしや検品などできるようにします。
調湿収蔵庫は、仕上を2重壁にしたり壁材を木板にするなどを施します。
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02
1.正しいです。
静かに鑑賞する展示室を移動動線として利用することは望ましくないため、動線を分ける計画が必要となります。
2.正しいです。
来館者の動線は、逆戻りや交差が発生しないように、原則として一筆書きとします。
3.誤りです。
劇場の舞台において、下手(しもて)とは客席側から見て左側をさします。
客席側から見て右側は、上手(かみて)と言います。
4.正しいです。
オープンステージ形式は、舞台と客席が同じ空間にあるため、演者と観客の一体感が生まれやすい形式です。
5.正しいです。
低湿収蔵庫・高湿収蔵庫に近接してならし室を設けることで、仮収納や検品を行えるようにします。
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