二級建築士の過去問
令和元年(2019年)
学科4(建築施工) 問13
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問題
二級建築士試験 令和元年(2019年) 学科4(建築施工) 問13 (訂正依頼・報告はこちら)
高力ボルト接合に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- ボルト締めによる摩擦接合部の摩擦面には、錆(さび)止め塗装を行わなかった。
- ナット回転法によるM16(ねじの呼び径)の高力六角ボルトの本締めは、一次締付け完了後を起点としてナットを120度回転させて行った。
- ボルト頭部と接合部材の面が、1/20 以上傾斜していたので、勾配座金を使用した。
- 一群のボルトの締付けは、群の中央部から周辺に向かう順序で行った。
- 接合部の材厚の差により1.2 mmの肌すきが生じたので、ボルトの締付けのトルク値を高めることにより修正した。
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この過去問の解説 (2件)
01
摩擦面と座金に接する面は、油や塗料などが付着している場合除去しておきます。
摩擦面の処理は、赤さびなどの自然発錆やブラスト処理をして摩擦係数を上げておきます。
2. 記述は正しいです
ナット回転法の本締めは、1次締めの際にマーキングした印よりも120°回転させて締め付けます。
3. 記述は正しいです
高力ボルト接合は、座金を含めて密着による摩擦で抵抗するため、母材の傾斜による座金の密着不足は許容しません。
座金が確実に密着するように勾配座金を用いて施工精度を高めます。
4. 記述は正しいです
母材のボルト群を締め付ける際、ボルト群の中心部分から端部に向かって締め付けます。
そうすることで、接合部のずれを防ぐことができます。
5. 記述は誤りです
肌すきの処理方法は、隙間が1㎜以下の場合は処理をせず締め付けます。
対して、隙間が1㎜を超える場合は、フィラーを挟んで施工します。
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02
ボルト締めによる摩擦接合部の摩擦面に、摩擦力を減少させる恐れのある油分や埃などがついている場合は取り除きます。
2. 正しい記述です。
六角ボルトの本締めは、一次締付け完了後を起点としてマーキングし120度回転させます。
3. 正しい記述です。
ボルト頭部と部材面とが 1/20 以上傾斜している場合は、勾配座金を用います。
4. 正しい記述です。
一群のボルトの締付け順序は、中央部から周辺に向かうようにします。
5. 不適当な記述です。
接合部の材厚の差が1mmを超える肌すきには、フィラープレートを挟みます。
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