二級建築士の過去問
令和元年(2019年)
学科4(建築施工) 問12

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問題

二級建築士試験 令和元年(2019年) 学科4(建築施工) 問12 (訂正依頼・報告はこちら)

鉄骨工事における溶接に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 吸湿の疑いのある溶接棒は、再乾燥させてから使用した。
  • 溶接部に割れがあったので、溶接金属を全長にわたって削り取り、再溶接を行った。
  • 作業場所の気温が4℃であったので、溶接線から50 mmまでの範囲の母材部分を加熱して、溶接を行った。
  • スタッド溶接の溶接面に著しい錆(さび)が付着していたので、スタッド軸径の2倍以上の範囲の錆(さび)をグラインダーで除去し、溶接を行った。
  • スタッド溶接後の打撃曲げ試験において15度まで曲げたスタッドのうち、欠陥のないものについては、そのまま使用した。

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この過去問の解説 (2件)

01

1. 記述は正しいです
 溶接材料においても、湿気を吸収しないように保管をします。
湿気を帯びた場合は、乾燥機などで乾燥させてから使用します。

2. 記述は正しいです
 溶接部の割れは、電流過大や母材の不良によるもので生じます。
割れた部分から両端50㎜分を含めてはつり取ったのち、母材を船底型に成形したうえ補修溶接を行います。

3. 記述は誤りです
 気温が-5~5℃の範囲の場合は、接合部分の100㎜の範囲を温めたうえで溶接作業をすることができます。
なお、-5℃以下になる場合は、溶接作業は中止となります。

4. 記述は正しいです
 スタッド溶接以外でも、母材に油や水など溶接に支障のあるものがある場合、溶接部近傍を清掃や除去しなければなりません。

5. 記述は正しいです
 スタッド曲げ試験では、溶接前の曲げ角度が30度の傾き、溶接後の曲げ角度が15度の傾きになるまでスタッドハンマーで叩いて、欠陥が生じていないか確認します。

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02

1. 正しい記述です。
吸湿の疑いのある溶接棒は、再乾燥させてから使用します。

2. 正しい記述です。
溶接部にみられる割れは、原則として、溶接金属を全長にわたり削り取り、再溶接を行います。
試験により割れの限界が定まった場合でも、割れの端から 50mm 以上を削り取り、再溶接を行います。

3. 不適当な記述です。
気温が-5℃から5℃の場合は、溶接線から100mmまでの範囲の母材部分を加熱して、溶接を行います。

4. 正しい記述です。
錆(さび)や汚れなどは除去してから溶接を行います。

5. 正しい記述です。
スタッド溶接後の打撃曲げ試験の後、欠損のないものはそのまま使用することができます。

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