二級建築士の過去問 令和2年(2020年) 学科4(建築施工) 問8
この過去問の解説 (2件)
正解は3です。
各選択肢の解説は以下のとおりです。
1→設問の内容は正しいです。
棒形振動機は打ち込み層ごとに行い、その下層に先端が入るまで(約10㎝)ほぼ鉛直に挿入し、挿入間隔は60㎝以下とします。
2→設問の内容は正しいです。
片持ちスラブなどの跳ねだし部分はこれを支持する構造体部分と一緒に打ち込み、打ち継ぎを設けないようにします。
3→レイタンスとは、コンクリート打込み後、コンクリートの表面に微粒物が薄い層となって沈積したもので、打ち継ぎの障害となるため除去します。
打ち継ぎ面のコンクリート表面は乾燥させるのではなく、湿潤養生を行う必要があるため、設問の内容は誤りです。
4→設問の内容は正しいです。
外気温の低い寒冷期では、コンクリートを寒気から保護するため、打込み後5日間以上、コンクリートをの温度を2℃以上に保つ必要があります。
5→設問の内容は正しいです。
正解は3です。
最も不適当なものを選びます。
1. 記述は正しいです。
コンクリートの締固めにおいて、コンクリート棒形振動機は、打込み各層ごとに用い、その下層に振動機の先端が入るようにほぼ鉛直に挿入し、引き抜くときはコンクリートに穴を残さないように加振しながら徐々に行います。
2. 記述は正しいです。
片持ちスラブなどのはね出し部は、これを支持する構造体部分と一体となるようにコンクリートを打ち込みます。
3. 記述は誤りです。
「レイタンス」は、コンクリートの打込み後,ブリーディングに伴い,内部の微細な粒子が浮上し,コンクリート表面に形成するぜい弱な物質の層をさします。
(「JIS A コンクリート用語 0203:2019 レイタンス」より)
4. 記述は正しいです。
寒冷期におけるコンクリートの養生については、コンクリートを寒気から保護し、打込み後5日間にわたって、コンクリート温度を2℃以上に保ちます。
5. 記述は正しいです。
構造体コンクリート強度の判定用の供試体の養生は、標準養生とします。
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