二級建築士 過去問
令和2年(2020年)
問84 (学科4(建築施工) 問9)
問題文
コンクリート工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
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問題
二級建築士試験 令和2年(2020年) 問84(学科4(建築施工) 問9) (訂正依頼・報告はこちら)
コンクリート工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- レディーミクストコンクリートの受入れにおいて、荷卸し直前にトラックアジテータのドラムを高速回転させ、コンクリートを均質にしてから排出した。
- レディーミクストコンクリートの受入検査において、指定した空気量の値に対して、+1.5%であったので許容した。
- レディーミクストコンクリートの受入検査において、指定したスランプ18cmに対して、20cmであったので許容した。
- コンクリートの圧送に先立ち、コンクリートの品質の変化を防止するための先送りモルタルは、型枠内には打ち込まずに廃棄した。
- コンクリートの練混ぜから打込み終了までの時間は、外気温が28℃であったので、特段の措置を講ずることなく、120分を限度とした。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は5です。
各選択肢の解説は以下のとおりです。
1→設問の内容は正しいです。コンクリートの受入れ時において、荷卸し直前にドラムを高速回転することにより、コンクリートが均質になるようにする必要があります。
2→設問の内容は正しいです。コンクリートの空気量の許容差は±1.5%とする必要があります。
3→設問の内容は正しいです。コンクリートのスランプ値の許容差はスランプが8以上18以下の場合は±2.5であり、設問では+2となっているので許容差の範囲内です。
4→設問の内容は正しいです。圧送後のモルタルは型枠内に打ち込んではいけません。
5→コンクリートの練り混ぜから打込み終了までの時間について、外気温が25℃未満の場合は120分以内、25℃以上の場合は90分以内とする必要があります。設問では外気温28℃なので90分以内とする必要があるため、設問の内容は誤りです。
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02
正解は5です。
最も不適当なものを選びます。
1. 記述は正しいです。
レディーミクストコンクリートの受入れにおいて、荷卸し直前にトラックアジテータのドラムを高速回転させ、コンクリートを均質にしてから排出します。
2. 記述は正しいです。
3. 記述は正しいです。
4. 記述は正しいです。
コンクリートの圧送に先立ち、コンクリートの品質の変化を防止するための先送りモルタルは、型枠内には打ち込まずに廃棄します。
5. 記述は誤りです。
コンクリートの練混ぜから打込み終了までの時間は、外気温が25℃未満の場合は120分以内、25℃以上の場合は90分以内とします。
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03
コンクリート工事に関する記述のうち、誤っているものを選びます。
コンクリート工事に関しては、建築工事標準仕様書(JASS5)や、公共工事標準仕様書に詳細が記載されています。
上記二つは記述に若干の違いがありますが、実務では設計図に記載がありますので、指定された仕様書を採用することになります。
公共工事標準仕様書にコンクリートの運搬に関する記述があり、「荷卸し直前にトラックアジテータのドラムを高速回転して、コンクリートが均質になるよ うにすること」とあります。
よって、設問の記述は正しいです。
コンクリートの空気量は多いほど、流動性が高くなり、打ち込みやすくなりますが、多すぎると強度に影響が出てしまいます。
公共工事標準仕様書にコンクリートの品質管理に関する記述があり、「空気量の許容差は、±1.5%とする」とあります。
よって、設問の記述は正しいです。
スランプとはコンクリートの受入検査の一つで、スランプコーンと呼ばれる円錐形の容器にコンクリートを詰めてから引き抜き、沈んだ量で流動性を測る試験です。
流動性が高すぎると密度の薄いコンクリートになり、流動性が低すぎると型枠に隙間なく充填するのが難しくなります。
公共工事標準仕様書でもJASS5でも、スランプ値の指定が8以上18cm以下の場合は±2.5、と定められています。
よって、設問の記述は正しいです。
先送りモルタルとは、流動性を確保するために、コンクリート圧送前に圧送する、富調合モルタルのことです。
公共工事標準仕様書に、「圧送後のモルタルは、型枠内に打ち込んではならない」と記載があります。
よって、設問の記述は正しいです。
コンクリートの練混ぜから打込み終了までの時間は、外気温が25℃以上の場合、
公共工事標準仕様書では90分以内
JASS5では甲種で60分、乙種で90分以内と定められています。
よって、設問の記述は誤りです。
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