二級建築士 過去問
令和2年(2020年)
問82 (学科4(建築施工) 問7)

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問題

二級建築士試験 令和2年(2020年) 問82(学科4(建築施工) 問7) (訂正依頼・報告はこちら)

地盤調査等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 地表面付近にある地下埋設物の調査は、電磁波探査法により行った。
  • 砂質地盤において、地盤のせん断強度を把握するために、ベーン試験を行った。
  • 標準貫入試験を、ボーリングと同時に行った。
  • スウェーデン式サウンディング試験の結果を、地盤の許容応力度の算定に利用した。
  • 地層の透水係数を求めるために、ボーリング孔を利用して透水試験を行った。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は2です。各選択肢の解説は以下のとおりです。

1→設問の内容は正しいです。

電磁波探査法は地下埋設物の調査のために用いられます。

2→ベーン試験とはベーン(抵抗翼)を地中に押し込み、回転させるときの抵抗値から粘性土のせん断強さを求めるために用います。

砂質地盤では用いないため、設問の内容は誤りです。

3→設問の内容は正しいです。

標準貫入試験は、ボーリングによって掘削した孔を利用して試験を行います。

4→設問の内容は正しいです。

スウェーデン式サウンディング試験は土の硬軟、締まり具合、土層構成などの判定のために行います。

5→設問の内容は正しいです。

透水試験はボーリング孔や井戸を利用して地盤の透水係数を求める試験です。

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02

正解は2です。

最も不適当なものを選びます。

1. 記述は正しいです。

 地表面付近にある地下埋設物の調査は、電磁波探査法により行います。

2. 記述は誤りです。

 「ベーン試験」とは「粘性土」の地盤のせん断強度、粘着力を測定する方法です。
 鋼製の十字羽根(ベーン)を土中に挿入してロッドにより回転し、最大トルク値からベーンに外接する
円筒すべり面上のせん断強さを求めるのに適しています。

3. 記述は正しいです。

 「標準貫入試験」は、砂質土の場合、乱れの少ない試料の採取が困難なため、最も重要な試験です。

 砂質土の締まり方の程度や地耐力の算定、液状化の判定に利用されます。

4.記述は正しいです。

 スウェーデン式サウンディング試験の結果は、地盤の許容応力度の算定に利用します。

5. 記述は正しいです。

 地層の透水係数を求めるためには、ボーリング孔を利用して透水試験を行います。

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03

地盤調査等に関する記述のうち、誤っているものを選びます。

選択肢1. 地表面付近にある地下埋設物の調査は、電磁波探査法により行った。

電磁波探査法は、電磁波を地中に照射して、その反射波を測定して、地下埋設物を調査できます。

よって、設問の記述は正しいです。

選択肢2. 砂質地盤において、地盤のせん断強度を把握するために、ベーン試験を行った。

ベーン試験は、ベーンと呼ばれる十字の羽の付いた器具を使用します。

ベーンを地中に差し込み、回転させ、土の抵抗を測定して、せん断強度を測定する試験ですが、粘性土の地盤に対して行う試験です

よって、設問は砂質地盤となっているため、記述は誤りです。

 

選択肢3. 標準貫入試験を、ボーリングと同時に行った。

ボーリング調査は、地盤に穴を掘り、土を採取する試験です。

また、標準貫入試験はサンプラーをボーリング調査で空いた穴に差し込み、上からハンマーを落下させ、30cm打ち込むのに要する打撃回数を測定する試験です。

この二つの試験はセットで行うのが一般的です。

よって、設問の記述は正しいです。

選択肢4. スウェーデン式サウンディング試験の結果を、地盤の許容応力度の算定に利用した。

スウェーデン式サウンディング試験はスクリューを取り付けたロッドを地中に差し込み、重りによる沈みや、回転させ25cm貫入するのに必要な回転数でを測定することで、地盤の許容応力度を調査できます。

スクリューウエイト貫入試験とも言います。

よって、設問の記述は正しいです。

選択肢5. 地層の透水係数を求めるために、ボーリング孔を利用して透水試験を行った。

ボーリング孔を利用して、地下水位を人工的に変化させ、透水試験を行うことができます。

よって、設問の記述は正しいです。

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