二級建築士 過去問
令和2年(2020年)
問81 (学科4(建築施工) 問6)
問題文
木造住宅の基礎工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
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問題
二級建築士試験 令和2年(2020年) 問81(学科4(建築施工) 問6) (訂正依頼・報告はこちら)
木造住宅の基礎工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- べた基礎において、地面から基礎の立上り部分の上端までの高さを、400mmとした。
- 布基礎において、底盤部分の主筋にはD10用い、その間隔を300mmとした。
- 布基礎の床下防湿措置として、床下地面を盛土し十分に突き固めた後、床下地面全面に厚さ60mmのコンクリートを打ち込んだ。
- ねこ土台を使用するべた基礎の床下換気措置として、外周部の土台の全周にわたって、1m当たり有効面積75cm2以上の換気孔を設けた。
- 普通ポルトランドセメントを用いたコンクリートの打込み後、気温が10~12℃の日が続いたので、型枠の存置期間を3日とした。
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この過去問の解説 (3件)
01
各選択肢の解説は以下のとおりです。
設問の内容は正しいです。
べた基礎の地面から基礎の立ち上がり部分の上端までの高さは400㎜とします。
設問の内容は正しいです。
布基礎の底盤部分の主筋はD10以上とし、間隔は300㎜以下とします。
設問の内容は正しいです。
べた基礎以外の基礎に防湿用コンクリートを施工する際は、床下地面全面に厚さ60㎜以上のコンクリートを打設する必要があります。
設問の内容は正しいです。
ねこ土台を使用する際は外周部の土台の全周に1m当たり有効面積75㎠以上の換気口を設ける必要があります。
普通ポルトランドセメントを用いる際の型枠存置期間は、気温15℃以上の場合3日以上とし、5℃以上15℃未満の場合、6日以上とします。
よって設問の10℃~12℃の場合は6日以上の存置期間が必要なため誤りです。
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02
最も不適当なものを選びます。
記述は正しいです。
べた基礎において、地面から基礎の立上り部分の上端までの高さを400mmとします。
記述は正しいです。
布基礎の底盤部分の主筋にD10を用いた場合、その間隔は300mm以下とします。
記述は正しいです。
記述は正しいです。
ねこ土台を使用する際の床下換気孔は、土台の全周にわたって、1m当たり75cm2以上の換気孔を設ける必要があります。
記述は誤りです。
柱及び壁のせき板の存置期間をコンクリートの材齢で決定する施工計画において、平均気温が10℃以上15℃未満と予想される場合、普通ポルトランドセメントを使用したコンクリートについては、せき板の存置期間は6日以上とします。
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03
木造住宅の基礎工事に関する記述のうち、誤っているものを選びます。
べた基礎の場合、建設省告示1437に、「立上り部分の高さは地上部分で30cm以上と、立上り部分の厚さは12cm以上と、基礎の底盤の厚さは12cm以上とすること」と定められています。
よって、設問の記述は正しいです。
布基礎の場合、建設省告示1437に「RC造とする場合にあって、(中略)、底盤に補強筋として径9mm以上 の鉄筋を30cm以下の間隔で配置し、底盤の両端部に配置した径9mm以上の鉄筋と緊結すること」と定められています。
D10の鉄筋はリブを除いた直径は9.53mmになるので、設問の記述は正しいです。
建築基準法で、床下の防湿方法に関する規定はありますが、防湿コンクリートの厚さの定めはありません。
防湿コンクリートに関しては、住宅金融公庫の仕様にも60mmとあり、一般的な厚さになります。
よって、設問の記述は正しいです。
ねこ土台は、基礎と土台の間にパッキンなどで、換気のための隙間を空けた工法です。
住宅金融公庫の仕様で、1m当たり有効面積75cm2以上と定められています。
よって、設問の記述は正しいです。
建築工事標準仕様書(JASS5)で10~15℃、普通ポルトガルセメントの場合、型枠の残置期間は6日と定められています。
また、公共建築工事標準仕様書では5~15℃、普通ポルトガルセメントの場合、5日です。
どちらの基準に則っても、設問の記述は誤りです。
建築物の基礎の構造は、国土交通大臣が定めた構造方法を用いるものとしなければならない、
と建築基準法施行令38条に定められ、建設省告示1437に詳細が示されています。
規定は基準法だけでなく、住宅金融公庫や標準仕様書などの仕様に則った問題も多いので、基礎は基礎で、
過去問に出てくる数値を整理して覚えてしまいましょう。
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