二級建築士 過去問
令和2年(2020年)
問96 (学科4(建築施工) 問21)

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問題

二級建築士試験 令和2年(2020年) 問96(学科4(建築施工) 問21) (訂正依頼・報告はこちら)

設備工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • LPガス(液化石油ガス)のガス漏れ警報設備の検知器は、ガス燃焼器から水平距離4m以内、かつ、その上端が床面から上方0.3m以内の位置となるように取り付けた。
  • コンクリート埋込みとなる分電盤の外箱は、型枠に取り付けた。
  • 敷地内の雨水ますには、深さ150mmの泥だめを設けた。
  • 給水管と排水管とを平行に地中に埋設するに当たり、両配管の水平間隔を300mmとし、給水管が排水管の上方となるように埋設した。
  • 温水床暖房に用いる埋設方式の放熱管を樹脂管としたので、管の接合は、メカニカル継手とした。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は4です。

各選択肢の解説は以下のとおりです。

1→設問の内容は正しいです。

ガスが空気より重い場合、燃焼器からの水平距離は4m以内、検知器の上端は、床面の上方30㎝以内の位置に設けます。

2→設問の内容は正しいです。

3→設問の内容は正しいです。

雨水用排水桝やマンホールには排水管内に泥が詰まらないように深さ15㎝以上の泥だめを設けます。

4→給水管と排水管が並行して埋設される場合には原則として両配管の水平間隔は50㎝以上としなければなりません。

設問では30㎝となっているため誤りです。

5→設問の内容は正しいです。

温水床暖房用の放熱管には、架橋ポリエチレン管等が使用されており、架橋ポリエチレン管の接合は、電気融着接合やメカニカル接合が用いられます。

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02

正解は4です。

最も不適当なものを選びます。

1. 記述は正しいです。

2. 記述は正しいです。

3. 記述は正しいです。

4. 記述は誤りです。

 給水管と排水管とを平行して埋設する部分については、漏水しても安全なように、給水管を排水管の上方に埋設し、両配管の水平実間隔が500mm程度確保されていることを確認します。

5. 記述は正しいです。

 メカニカル継ぎ手とは、機械的な方法で接続する管継手のことをさします。
 主に水道の配管において使用され、ゴムシールの密着により接続部の止水を行うことで、溶接が不要となり、施工が省力化出来ます。

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03

設備工事に関する記述のうち、誤っているものを選びます。

選択肢1. LPガス(液化石油ガス)のガス漏れ警報設備の検知器は、ガス燃焼器から水平距離4m以内、かつ、その上端が床面から上方0.3m以内の位置となるように取り付けた。

LPガス(液化石油ガス)のガス漏れ警報設備の検知器は、ガス燃焼器から水平距離4m以内、かつ、その上端が床面から上方0.3m以内の位置に設置します。LPガスは空気より重いため、床面に近い位置になります。

よって、設問の記述は正しいです。

一方、都市ガスの場合は、空気より軽いため、検知器の設置位置は、ガス燃焼器から水平距離8m以内、かつ、その下端が天井面から下方0.3m以内の位置に設置となります。合わせて覚えておきましょう。

選択肢2. コンクリート埋込みとなる分電盤の外箱は、型枠に取り付けた。

公共建築工事標準仕様書(電気設備工事編)に、

「コンクリート埋込みとなる分電盤の外箱等は、型枠に取付ける」

とあります。

よって、設問の記述は正しいです。

選択肢3. 敷地内の雨水ますには、深さ150mmの泥だめを設けた。

泥だめとは、泥や落ち葉で配管が詰まるのを予防するために、雨水ますに接続された配管下から、枡底までの高さのことです。

一般的には150mm設けます。

よって、設問の記述は正しいです。

選択肢4. 給水管と排水管とを平行に地中に埋設するに当たり、両配管の水平間隔を300mmとし、給水管が排水管の上方となるように埋設した。

公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)に、

「給水管と排水管が平行して埋設される場合には、両配管の水平実間隔を500mm以上とし、かつ、給水管は排水管の上方に埋設するものとする」

とあります。

よって、設問の記述は誤りです。

選択肢5. 温水床暖房に用いる埋設方式の放熱管を樹脂管としたので、管の接合は、メカニカル継手とした。

床暖房には、一般的に、温水式と電気式があります。

温水床暖房は床材の下に敷かれた放熱管に温水を流すことで、床を温めます。

メカニカル継手はゴムパッキンによる止水性の確保ができるため、水道配管の継手として使われ、温水床暖房の放熱管の継手にも使われます。

よって、設問の記述は正しいです。

 

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