二級建築士 過去問
令和3年(2021年)
問4 (学科1(建築計画) 問4)

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問題

二級建築士試験 令和3年(2021年) 問4(学科1(建築計画) 問4) (訂正依頼・報告はこちら)

イ~ホの条件の室において、最低限必要な換気回数を計算した値として、最も適当なものは、次のうちどれか。

イ  室容積:50m3
ロ  在室者数:3人
ハ  在室者1人当たりの呼吸による二酸化炭素の発生量:0.02m3/h
ニ  室内の二酸化炭素の許容濃度:0.10%
ホ  外気の二酸化炭素の濃度:0.04%
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この過去問の解説 (3件)

01

必要な換気計算の式

① N = Q / V N:換気回数 Q:換気量 V:室容積

② Q = k /(室内のCO2濃度 - 外気のCO2濃度) k:室内のCO2発生量

②より

k=在室者数3人 × 発生量0.02㎥/h =0.06㎥

※0.06 /(0.001 - 0.0004) = 100

①より

100 / 50 = 2

よって

必要換気回数は 2.0回/h となります。

※パーセントを考えるときは

100%= 1

10%=0.1

1%=0.01

と考えると計算ミスが減るかと思います。

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02

必要換気量Qは次式で求められます。

(PaーPo)×Q=K

Pa=0.1/100=0.001

Po=0.04/100=0.0004

K=0.02×3=0.06

Q=K/(PaーPo)

 =0.06/(0.001ー0.0004)

 =100

必要換気回数は次式で求められます。

必要換気回数=必要換気量/室容積=100/50=2.0

これより、必要換気回数は2.0回/hとなります。

参考になった数31

03

必要換気回数は、

必要換気回数(回/h)=必要換気量(m3/h)÷室容積(m3

で出せます。

必要換気量の出し方はいくつかあり、建築基準法の「換気設備の技術基準」による計算方法、部屋の用途による換気回数の目安から出す方法(便所など)、室内の発熱量に応じた計算方法(機械室など)などがありますが、設問の条件に「室内の二酸化炭素の許容濃度:0.01%」とあることから、厚生労働省の建築物環境衛生管理基準に定められている、二酸化炭素の許容濃度に抑えるための必要換気量の算定をすることになります。

算定式:必要換気量(m3/h)=汚染物質の発生量(m3/h)÷(室内の汚染物質濃度-外気の汚染物質濃度)

 

 

選択肢1. 1.0回/h

誤りです。

 

選択肢2. 1.5回/h

誤りです。

選択肢3. 2.0回/h

・汚染物質の発生量(m3/h)=0.02×3=0.06

・室内の汚染物質濃度-外気の汚染物質濃度=0.001-0.0004=0.0006 ※%なので1/100しています。

・必要換気量(㎥/h)=汚染物質の発生量(m3/h)÷(室内の汚染物質濃度-外気の汚染物質濃度)

の算定式から、

0.06(m3/h)÷0.0006=100(m3/h)

・部屋の容積が50m3なので、

換気回数=100÷50=2回

 

よって、2回が正解です。

 

選択肢4. 2.5回/h

誤りです。

選択肢5. 3.0回/h

誤りです。

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