二級建築士の過去問
令和3年(2021年)
学科4(建築施工) 問18
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問題
二級建築士試験 令和3年(2021年) 学科4(建築施工) 問18 (訂正依頼・報告はこちら)
左官工事、タイル工事及び石工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- コンクリート壁面へのモルタル塗りにおいて、上塗りには、下塗りよりも貧調合のモルタルを使用した。
- 屋内のせっこうプラスター塗りにおいて、施工後、せっこうが硬化したので、適度な通風を与えて塗り面の乾燥を図った。
- 外壁の二丁掛けタイルの密着張りにおいて、張付けモルタルの塗り厚は、15mmとした。
- タイルのマスク張りにおいて、ユニットタイル用マスクを用い、ユニット裏面全面に張付けモルタルを塗り付け、タイル周辺から張付けモルタルがはみ出すまでたたき締めた。
- 外壁乾式工法による石材の取付けにおいて、特記がなかったので、石材間の目地幅を8mmとし、シーリング材を充填した。
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この過去問の解説 (3件)
01
1:正。
セメント量が多いものを富調合、セメント量が少ないものを貧調合と言います。
下塗りでは強度や接着性を大きくするため富調合を使い、上塗りでは貧調合を使います。
せっこうプラスター塗りでは、塗り作業中やプラスターが硬化するまでは甚だしい通風は避けます。
密着張りでは、張付けモルタルの塗り厚は5~8mmとします。
タイルのマスク張りでは、ユニットタイル用マスクを用いて、張付けモルタルを塗りつけ、張付けモルタルがはみ出すまでたたき締めます。
5:正。
外壁乾式工法では、目地幅と深さを8mm以上とし、目地にはシーリング材を充填します。
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02
最も不適当な選択肢は、
「外壁の二丁掛けタイルの密着張りにおいて、張付けモルタルの塗り厚は、15mmとした。」
です。
タイルの密着張りの場合、張付けモルタルの塗り厚は5~8mmとします。
塗り厚15mmでは大きすぎます。
各選択肢の解説は以下のとおりです。
正しい選択肢です。
下塗りは強度が高い富調合モルタル、上塗りはひび割れしにくい貧調合モルタルを使用します。
正しい選択肢です。
せっこうは、塗り作業中・施工後は通風を避ける必要がありますが、硬化後は適度な通風を与えて塗面を乾燥させます。
不適当な選択肢です。
タイルの密着張り場合、張付けモルタルの塗り厚は5~8mmとします。
塗り厚が大きすぎるとタイルの重量が増し、浮き・剥落が生じる可能性があります。
※参考
モルタルの塗り厚15mmは、防水下地の厚さです。
正しい選択肢です。
タイルのマスク張りは、ユニットタイル用マスクを用いてタイル裏面にモルタルを塗り付けた後、タイルを張り付けて張付けモルタルがはみ出すまでたたき締めます。
正しい選択肢です。
石材の目地をシーリング材で仕上げる場合は、特記が無ければ、幅・深さともに8mm以上で充填します。
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03
左官工事、タイル工事、石工事に関する問題です。
正しい内容です。
上塗りは下塗りに比べて、セメントに対して砂の割合が大きい貧調合のモルタルを使用します。
正しい内容です。
施工中はできる限り通風をなくし、施工後もせっこうが硬化するまでは著しい通風は避けますが、硬化後は適度な通風を与えて乾燥を図ります。
不適当な内容です。
外壁タイルの密着張りでは、張付けモルタルの塗厚は「5〜8㎜」とします。
正しい内容です。
タイルのマスク張りにおいて、ユニットタイル用マスクを用い、ユニット裏面全面に張付けモルタルを塗り付け、タイル周辺から張付けモルタルがはみ出すまでたたき締めます。
正しい内容です。
外壁乾式工法による石材間の目地幅は8㎜以上とし、シーリング材を充填します。
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