二級建築士の過去問
令和4年(2022年)
学科1(建築計画) 問23

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問題

二級建築士試験 令和4年(2022年) 学科1(建築計画) 問23 (訂正依頼・報告はこちら)

電気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 低圧屋内配線において、合成樹脂製可とう電線管をコンクリート内に埋設した。
  • 搬送動力を削減するため、送風機やポンプ等の電動機をインバータ制御とした。
  • 400Vの低圧用電動機には、D種接地工事を施した。
  • ライティングダクトを下向きに設置するに当たり、人が容易に触れるおそれがあったので、漏電遮断器を施設した。
  • 無効電流による電力損失を削減するため、誘導電動機に進相コンデンサを並列に接続した。

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この過去問の解説 (2件)

01

電気設備での、工事仕様を理解しましょう。

選択肢1. 低圧屋内配線において、合成樹脂製可とう電線管をコンクリート内に埋設した。

合成樹脂製可とう電線管には、CD管、PF管があります。記述の通りで正しいです。

選択肢2. 搬送動力を削減するため、送風機やポンプ等の電動機をインバータ制御とした。

機器の効率を自由に制御できるので、省エネルギー性に優れています。記述の通りで正しいです。

選択肢3. 400Vの低圧用電動機には、D種接地工事を施した。

300V以下でD種接地工事。300V超で、C種接地工事なので、記述は誤りです。

選択肢4. ライティングダクトを下向きに設置するに当たり、人が容易に触れるおそれがあったので、漏電遮断器を施設した。

記述の工事では、漏電の危険性があるので、記述の通りで正しいです。

選択肢5. 無効電流による電力損失を削減するため、誘導電動機に進相コンデンサを並列に接続した。

電力損失を削減するために、電動機と並列に進相コンデンサを接続するので、記述の通りで正しいです。

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02

最も不適当な選択肢は、

「400Vの低圧用電動機には、D種接地工事を施した。」

です。

300Vを超える場合は、C種接地工事とします。

各選択肢の解説は以下のとおりです。

選択肢1. 低圧屋内配線において、合成樹脂製可とう電線管をコンクリート内に埋設した。

正しい選択肢です。

合成樹脂製可とう電線管は、曲げやすく加工しやすい材質の電線管です。

コンクリート内に合成樹脂製可とう電線管を埋設することで、床や壁といった躯体を貫通して配線することができます。

※参考

合成樹脂製可とう電線管には、「CD管」と「PF管」があります。

CD管は耐熱性が無いため、コンクリートに埋設させる必要があります。

PF管は耐熱性を有するため、屋外で使う事ができますし、コンクリートに埋設させても構いません。

選択肢2. 搬送動力を削減するため、送風機やポンプ等の電動機をインバータ制御とした。

正しい選択肢です。

インバータ制御とは、電圧や周波数などを制御する装置で、送風機などの搬送動力を削減することができます。

選択肢3. 400Vの低圧用電動機には、D種接地工事を施した。

不適当な選択肢です。

300V以下の場合はD種接地工事とし、

300Vを超える場合はC種接地工事とします。

設問の400Vの場合、C種接地工事とします。

選択肢4. ライティングダクトを下向きに設置するに当たり、人が容易に触れるおそれがあったので、漏電遮断器を施設した。

正しい選択肢です。

人が容易に触れる場所にライティングダクトを設置する場合は、漏電遮断器を施設しなければならないです。

ただし、人が手を伸ばしても触れることができない高さであったり、柵や塀などで近づけない位置に設置されている場合は、漏電遮断器は無くても良いです。

選択肢5. 無効電流による電力損失を削減するため、誘導電動機に進相コンデンサを並列に接続した。

正しい選択肢です。

誘導電動機に進相コンデンサを接続することで、力率が改善し、無効電流による電力損失を削減することができます。

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