二級建築士の過去問
令和4年(2022年)
学科1(建築計画) 問24

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問題

二級建築士試験 令和4年(2022年) 学科1(建築計画) 問24 (訂正依頼・報告はこちら)

照明に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 演色性は、物体色の見え方に変化を起こす光源の性質である。
  • 屋内作業面の平均照度を光束法により求める場合、ランプ光束、器具台数、照明率、保守率及び作業面面積を用いて算出する。
  • 色温度の低い光源を用いた場合、一般に、暖かみのある雰囲気となる。
  • 省エネルギーのための照明制御システムには、タイムスケジュール制御、明るさセンサによる制御、熱線センサによる制御、調光センサ制御、施錠連動制御等の手法がある。
  • タスク・アンビエント照明は、ある特定の部分だけを照明する方式である。

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この過去問の解説 (2件)

01

最も不適当な選択肢は、

「タスク・アンビエント照明は、ある特定の部分だけを照明する方式である。」

です。

タスク・アンビエント照明は、局部照明(作業空間)と全般照明(周囲)を併用する方式です。

各選択肢の解説は下記のとおりです。

選択肢1. 演色性は、物体色の見え方に変化を起こす光源の性質である。

正しい選択肢です。

演色性は、物体色の見え方についての「光源」の性質を示すものです。

演色性は、LED照明や蛍光灯の性質を表す際に使われます。

選択肢2. 屋内作業面の平均照度を光束法により求める場合、ランプ光束、器具台数、照明率、保守率及び作業面面積を用いて算出する。

正しい選択肢です。

平均照度の算出は、下記の計算式で求めます。

E = F × N × U × M / A

F : ランプ光束(lm)

N : 器具台数

U : 照明率

M : 保守率

A : 作業面面積(㎡)

選択肢3. 色温度の低い光源を用いた場合、一般に、暖かみのある雰囲気となる。

正しい選択肢です。

色温度とは、光源から出ている光の色を数値で表すための尺度です。

一般に、色温度の低い光源は赤く、高い光源は青白くなります。

選択肢4. 省エネルギーのための照明制御システムには、タイムスケジュール制御、明るさセンサによる制御、熱線センサによる制御、調光センサ制御、施錠連動制御等の手法がある。

正しい選択肢です。

照明制御システムは、照明の消費電力を削減するために、人の有無等を自動で判断して照明を点灯・消灯するシステムのことです。

時間、自然光の明るさ、人の熱、施設の施錠等と連動させることができます。

選択肢5. タスク・アンビエント照明は、ある特定の部分だけを照明する方式である。

不適当な選択肢です。

タスク・アンビエント照明とは、作業空間を局部照明、周囲の空間を少し暗い全般照明(局部照明の1/3~1/10の照度)と併用する照明方式です。

選択肢の方式は局部照明方式です。

※参考

タスク(task) 作業

アンビエント(ambient) 周囲の

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02

名称の意味、省エネルギーの制御の方法を理解しましょう。

選択肢1. 演色性は、物体色の見え方に変化を起こす光源の性質である。

太陽光に近いほど、演色性が良いです。記述の通りで正しいです。

選択肢2. 屋内作業面の平均照度を光束法により求める場合、ランプ光束、器具台数、照明率、保守率及び作業面面積を用いて算出する。

記述の通りで正しいです。

選択肢3. 色温度の低い光源を用いた場合、一般に、暖かみのある雰囲気となる。

色温度の上昇に伴い、橙色、黄色、白色、青色となり、低い温度の色は温かみを感じます。

記述の通りで正しいです。

選択肢4. 省エネルギーのための照明制御システムには、タイムスケジュール制御、明るさセンサによる制御、熱線センサによる制御、調光センサ制御、施錠連動制御等の手法がある。

必要な時に点灯する制御で、省エネルギーに寄与するシステムです。

記述の通りで正しいです。

選択肢5. タスク・アンビエント照明は、ある特定の部分だけを照明する方式である。

全体を必要最低限の明るさで照らし、必要なところに局部照明する、併用方式なので、記述は誤りです。

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