二級建築士の過去問
令和4年(2022年)
学科2(建築法規) 問1
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問題
二級建築士試験 令和4年(2022年) 学科2(建築法規) 問1 (訂正依頼・報告はこちら)
図のような建築物の建築面積として、建築基準法上、正しいものは、次のうちどれか。ただし、国土交通大臣が高い開放性を有すると認めて指定する構造の部分はないものとする。
- 68m2
- 72m2
- 82m2
- 88m2
- 106m2
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この過去問の解説 (3件)
01
正しい選択肢は、「72㎡」です。
建築面積は、令2条1項2号に規定されています。
設問はひさし、地階があるため、それらを考慮して算定する必要があります。
ひさしの考え方(令2条1項2号)
1m以上突き出たひさしがある場合は、ひさしの先端から1m後退した線で囲まれた範囲で建築面積を算定します。
図の左側
ひさしの出幅1.5m、長さ8mの場合、
( 1.5 – 1 ) × 8 = 4㎡ が建築面積に含まれます。
図の右側
ひさしの出幅1m、長さ6mの場合、
( 1 – 1 ) × 8 = 0㎡ なので建築面積に含まれません。
地階の考え方(令2条1項2号)
地階で地盤面から1m以下の高さの部分は、建築面積には含まれません。
図の左側
地階の出幅1m、地盤面からの高さ1.2m、奥行8mの場合、
1 × 8 = 8㎡ が建築面積に含まれます。
図の右側
地階の出幅2m、地盤面からの高さ0.9m、奥行8mの場合、
地盤面からの高さが1m以下なので建築面積に含まれません。
以上を合わせると、
1階2階部分 8m × 8m = 64㎡
左側地階部分 1m × 8m = 8㎡
※左側ひさし部分は地階と重複しているため無視します。
合計 64㎡ + 8㎡ = 72㎡
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02
令2条1項2号より、建築面積の規定が記されています。
1階2階の事務室部分の建築面積は8×8 = 64㎡
地階についてです。
地階は、地盤面から1m以下の高さの部分は、建築面積に含まれません。
左側の地階は地盤面からの高さ1.2mなので建築面積に含みます。
1×8 = 8㎡
また、右側の地階は地盤面からの高さが1m以下なので建築面積には含まれません。
次にひさしについてです。
1m以上突き出たひさしがある場合は、ひさしの先端から1m後退した線で囲まれた範囲で建築面積を算定します。
問題の左側の1.5mのひさしは、1.5 - 1.0 = 0.5mとして計算します。
0.5×8 = 4㎡
ただし、このひさし部分は地階の部分と重複しているため、無視します。
また、右側の1mのひさしは、1.0 - 1.0 = 0なので、建築面積には含まれません。
よって64㎡ + 8㎡ = 72㎡となります。
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03
建築面積に関する問題です。
令第2条第1項第2号により、地上部分の水平投影面積に、地階で地盤面上1mを超える部分、ひさしの端から1m後退した部分以降を加えて求めます。
よって建築面積は
水平投影面積 8✕8=64㎡
地階 1✕8=8㎡
ひさし 算入なし
(1.5mひさしの下部には算入する地階があるため水平投影は0.5mとなります。)
64㎡ + 8㎡=72㎡ が正答です。
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