二級建築士の過去問
令和4年(2022年)
学科3(建築構造) 問11

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問題

二級建築士試験 令和4年(2022年) 学科3(建築構造) 問11 (訂正依頼・報告はこちら)

枠組壁工法による2階建ての住宅に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 土台と基礎とを緊結するに当たり、呼び径が13mm、長さ400mmのアンカーボルトを用いた。
  • アンカーボルトは、隅角部付近及び土台の継手付近を避け、その間隔を2.5mとした。
  • 床版を構成する床根太相互及び床根太と側根太との間隔を450mmとした。
  • 床版を構成する床根太の支点間距離を7mとした。
  • 壁倍率が1の耐力壁1m当たりの許容せん断耐力を1.96kNとした。

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この過去問の解説 (2件)

01

枠組壁工法の数値関連の出題です。

ひとつずつ確実に覚えて正解できるようにしましょう。

また、図を書いてイメージしながら覚えるのも有効です。

選択肢1. 土台と基礎とを緊結するに当たり、呼び径が13mm、長さ400mmのアンカーボルトを用いた。

正しい選択肢です。

アンカーボルトは土台を基礎に緊結するために径12mm以上とし、アンカーボルト全体の長さは呼び径の25倍以上とします。

なお、アンカーボルトの埋込み長さは呼び径の20倍以上とします。

選択肢2. アンカーボルトは、隅角部付近及び土台の継手付近を避け、その間隔を2.5mとした。

不適当な選択肢です。

枠組壁工法におけるアンカーボルトの埋込み位置は、隅角部および土台の継手位置付近とし、その他の部分は間隔2.0m以内とします。

選択肢3. 床版を構成する床根太相互及び床根太と側根太との間隔を450mmとした。

正しい選択肢です。

床根太相互および床根太と側根太との間隔は650mm以下とします。

選択肢4. 床版を構成する床根太の支点間距離を7mとした。

正しい選択肢です。

床根太の支点間の距離は8m以下とします。

選択肢5. 壁倍率が1の耐力壁1m当たりの許容せん断耐力を1.96kNとした。

正しい選択肢です。

許容せん断耐力Paは、壁倍率 × 壁長m × 1.96kN/m で求めることができます。

1 × 1m × 1.96 kN/m = 1.96kN

以上より、許容せん断力は1.96kNとなります。

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02

図と一緒に覚えると良いでしょう。

選択肢1. 土台と基礎とを緊結するに当たり、呼び径が13mm、長さ400mmのアンカーボルトを用いた。

正。

土台と基礎とを緊結するアンカーボルトは、径12mm以上、全体の長さは呼び径の25倍以上とします。

径が13mmの場合、13×25 = 325となるので、長さ400mmのアンカーボルトは問題ありません。

選択肢2. アンカーボルトは、隅角部付近及び土台の継手付近を避け、その間隔を2.5mとした。

誤。

枠組壁工法でのアンカーボルトの埋込み位置は、隅角部および土台の継手位置付近で、間隔は2.0m以内にします。

選択肢3. 床版を構成する床根太相互及び床根太と側根太との間隔を450mmとした。

正。

床根太相互及び床根太と側根太との間隔は650mm以下とするため、450mmで問題ありません。

選択肢4. 床版を構成する床根太の支点間距離を7mとした。

正。

床根太の支点間距離は8m以下とするため、7mで問題ありません。

選択肢5. 壁倍率が1の耐力壁1m当たりの許容せん断耐力を1.96kNとした。

正。

許容せん断耐力 = 壁倍率 × 壁長m × 1.96kN/mで求めます。

許容せん断耐力 = 1×1×1.96kN/m = 1.96kNとなります。

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