第二種電気工事士の過去問
平成28年度上期
一般問題 問10

「4」が正答です。

1は電線の太さが不適切
2と3はコンセントの定格電流が不適切
4は20Aの配線用遮断器分岐回路で電線の太さ1.6mm以上、コンセントの定格電流20A以下を満たしているので適切です。

以下の組み合わせは暗記しておく必要があります。

＜20A配線用遮断器分岐回路＞
定格電流20A、電線1.6mm以上、コンセントの定格電流20A以下
＜30A分岐回路＞
定格電流30A、電線2.6mm以上、コンセントの定格電流20A以上30A以下
＜40A分岐回路＞
定格電流40A、電線3.2mm以上、コンセントの定格電流30A以上40A以下

過電流遮断器の容量で定められる回路の問題です。
分岐回路ごとに使用できる電線の太さや接続できるコンセントの定格電流が決まっていますので、覚えておくと便利でしょう。

[１]　30A分岐回路で使用できる電線の太さは最小直径2.6mmということで×
　　　定格電流20Aのコンセントは接続できるので〇
[２]　B20A分岐回路で使用できる電線の太さは最小直径1.6mmなので〇
　　　接続できるコンセントの定格電流は20A以下ということで×
[３]　 30A分岐回路で使用できる電線の太さは直径2.6mmなので〇
　　　接続できるコンセントの定格電流は20~30Aなので×
[４]　 B20A分岐回路で使用できる電線の太さは最小直径1.6mmなので〇
　　　定格電流20Aのコンセントは接続できるので〇

よって[４]が正解となります。

ポイントを暗記すれば解ける問題です。

コンセントの数値は許容電流からマイナス１０Aまでしか使用できないのでこれだけでも半分まで絞れます。

「１」は30A-20AなのでOK

「２」は20A-30AなのでNG

「３」は30A-15AなのでNG

「４」は20A-20AなのでOK

次に中間となる数値の30Aは5.5mm²と丸暗記しておきます。

そこから前後する数値の許容電流に対しての電線の太さを予想すれば問題はだいたい解けるはずです。

「１」はそのまま5.5mm²ではないので間違いです。

よって答えは「４」となります。