第二種電気工事士の過去問
令和3年度下期 午前
配線図 問47

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問題

第二種 電気工事士試験 令和3年度下期 午前 配線図 問47 (訂正依頼・報告はこちら)

図は、木造3階建住宅の配線図である。この図に関する次の問いに対して、答えを1つ選びなさい。

【注意】
1. 屋内配線の工事は、特記のある場合を除き600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形(VVF)を用いたケーブル工事である。
2. 屋内配線等の電線の本数、電線の太さ、その他、問いに直接関係のない部分等は省略又は簡略化してある。
3. 漏電遮断器は、定格感度電流30mA、動作時間0.1秒以内のものを使用している。
4. 選択肢(答え)の写真にあるコンセント及び点滅器は、「JIS C 0303:2000 構内電気設備の配線用図記号」で示す「一般形」である。
5. ジョイントボックスを経由する電線は、すべて接続箇所を設けている。
6. 3路スイッチの記号「0」の端子には、電源側又は負荷側の電線を結線する。

⑰で示すボックス内の接続をすべて圧着接続とする場合、使用するリングスリーブの種類と最少個数の組合せで、正しいものは。
ただし、使用する電線はすべてVVF1.6とする。
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この過去問の解説 (3件)

01

1:○

2:×

3:×

4:×

この問題は、⑰のジョイントボックス部分の複線図を描く必要があります。

複線図を描くと、まず右上に図示されているように、aからの電源線が右側のキのスイッチの電源線と接続されます。ここで、キとコのスイッチの電源線は渡り線で接続されますので、ボックス内での接続はありません。

また、同じ接続点で上側と左側のジョイントボックスヘと繋がる電源線とも接続されますので、4本の接続となります。

VVF1.6の接続は4本まで小のリングスリーブを用いるため、小が1つになります。

続いて、キのスイッチとキの照明の電源線が接続され、2本の接続が1つできます。

同様に、コのスイッチとキの照明が電源線が接続され、2本の接続が1つできます。

それぞれ、VVF1.6を2本の接続になりますので、合わせて小が2個となります。

最後に、キとコの照明からの接地線、aから電源の接地線、上側と左側のジョイントボックスへと繋がる接地線が全て1つの接続点となり、5本の接続となります。

VVF1.6を5本接続する場合、リングスリーブは中を用います。

以上をまとめると、使用するリングスリーブは中が1つ、小が3つとなり、1が正解となります。

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02

正解は1です。

この問題は出題科目「配線図」からの出題です。

この問題では下記の知識を求められています。

<必要知識>

◯複線図を理解している。

◯リングスリーブの大きさと電線の断面積の組み合わせを理解している。

リングスリーブの使用条件は下記になります。

・VVF1.6の断面積は2mm

・電線の合計断面積が8mm以下ならリングスリーブは小。

・電線の合計断面積が8mmを超え14mm未満ならリングスリーブは中。

それでは上記の必要知識を使って問題を解いていきます。

⑰のボックス内では、下記が接続されています。

電源aからの接地側電線が⑰のジョイントボックス内で

(左上のジョイントボックス、左斜め下のジョイントボックス、引掛シーリング「コ」、シーリングライト「キ」)

に分岐され接地側電線5本の接続点が出来ます。

この接続点ではVVF1.6が5本になり、合計断面積が8mmを超え14mm未満のため使用するリングスリーブは中になります。

電源aからの非接地側電線がボックス内で

(左上のジョイントボックス、左斜め下のジョイントボックス、スイッチ「キ」)

に分岐され非接地側電線4本の接続点が出来ます。

※スイッチのキからスイッチのコへわたり配線してスイッチのコを非接地側電線に配線します。

この接続点ではVVF1.6が4本になり合計断面積が8mmのため使用するリングスリーブは小になります。

シーリングライト「キ」とスイッチ「キ」を接続し、電線2本の接続点が出来ます。

この接続点ではVVF1.6が2本になり合計断面積が4mmのため使用するリングスリーブは小になります。

引掛シーリング「コ」とスイッチ「コ」を接続し、電線2本の接続点が出来ます。

この接続点ではVVF1.6が2本になり合計断面積が4mmのため使用するリングスリーブは小になります。

よって⑰のジョイントボックスで使用するリングスリーブは、中が1個、小が3個になり正解は1になります。

参考になった数6

03

正解は、 1 です。

⑰に関する電線を複線図化して、ジョイントボックス内のリングスリーブ

の数と形状を選択する問題です。

回答手順を示します。

①配線図から複線図を書きます。

②接続部の電線数を確認します。

③使用するリングスリーブを選択します。

以上から解説いたします。

①配線図から複線図を書きます。

配電盤aへつながっている右上ジョイントボックスから電源が来ます。

使用機器は、シーリングライト(キ)、引っかけシーリング(コ)、

単極スイッチ(キ)、単極スイッチ(コ)になります。

そして、上部と左下部のジョイントボックスに電源線を送ります。

複線化手順は、

1.使用機器を書く。

2.非接地線を負荷機器につなぐ。

3.電源線をスイッチにつなぐ。

4.スイッチと負荷機器をつなぐ。です。

②接続部の電線数を確認します。

ジョイントボックス内接続部は、4か所(A~D)になります。

A.電源線:1.6㎜×4本。合計4本。

B.接地線:1.6㎜×5本。合計5本。

C.スイッチ→負荷機器(コ):1.6㎜×2本。合計2本。

D.スイッチ→負荷機器(キ):1.6㎜×2本。合計2本。

③使用するリングスリーブを選択します。

暗記しても良いのですが、接続断面積を求める事でも使用リングスリーブを

求める事が出来ます。単線1.6㎜は、より線2.0㎟に換算できます。

接続部の断面積の合計が8㎟以下の場合は、リングスリーブ小を使用します。

又、8㎟~14㎟以下は、リングスリーブ中を使用します。

それを、踏まえて上記A~Dを計算します。

A:2.0㎟×4本=8.0㎟。よって、Aはリングスリーブ小を使用します。

B:2.0㎟×5本=10.0㎟。よって、Bはリングスリーブ中を使用します。

C:2.0㎟×2本=4.0㎜。よって、Cは、リングスリーブ小を使用します。

D:2.0㎟×2本=4.0㎜。よって、Dは、リングスリーブ小を使用します。

上記により、使用リングスリーブは、中1個、小3個になりますので、

正解は、 1 になります。

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