第二種電気工事士の過去問
令和3年度下期 午後
一般問題 問12

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問題

第二種 電気工事士試験 令和3年度下期 午後 一般問題 問12 (訂正依頼・報告はこちら)

低圧の地中配線を直接埋設式により施設する場合に使用できるものは。
  • 屋外用ビニル絶縁電線(OW)
  • 600V架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(CV)
  • 引込用ビニル絶縁電線(DV)
  • 600Vビニル絶縁電線(IV)

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この過去問の解説 (3件)

01

低圧の地中配線を直接埋設式により施設する場合に使用できるものはケーブルのみです。

よって、正しい選択肢は「600V架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(CV)」です。

その他は全て電線です。

選択肢1. 屋外用ビニル絶縁電線(OW)

×

選択肢2. 600V架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(CV)

選択肢3. 引込用ビニル絶縁電線(DV)

×

選択肢4. 600Vビニル絶縁電線(IV)

×

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02

この問題は出題科目「電気機器・配線器具並びに

電気工事用の材料及び工具の使用方法」からの出題です。

この問題では下記の知識を求められています。

<必要知識>

◯絶縁電線の種類とその記号を暗記している。

・絶縁電線は材質によって耐熱強度や耐水性の違いがあるため、用途ごとに使用する絶縁電線が決められています。

・屋外用配線で使用できる絶縁電線はOW、DV、CVなどがありますが、屋外用配線でも地中埋設できるものとできないものに分かれます。

・地中埋設できる屋外用配線は電線ではなくケーブルになります。電線とケーブルの違いは、絶縁電線をさらにシース(外皮)で覆って保護されているものをケーブルと呼びます。

それでは問題を解いていきます。

選択肢1. 屋外用ビニル絶縁電線(OW)

屋外用ビニル絶縁電線(OW)は屋外用配線ですが、ケーブルでないため地中埋設は出来ず不正解です。

OWは電柱と電柱の間に渡る架空配線で使用します。

選択肢2. 600V架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(CV)

600V架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(CV)は、屋外用にも使用できるケーブルのため正解です。

VVF、VVRも地中埋設に使用できます。

選択肢3. 引込用ビニル絶縁電線(DV)

引込用ビニル絶縁電線(DV)は屋外用ですが、ケーブルでないため地中埋設はできず不正解です。

DVは電柱と建物を繋ぐ引き込み用配線です。

選択肢4. 600Vビニル絶縁電線(IV)

600Vビニル絶縁電線(IV)は、屋内用配線のため不正解です。

まとめ

よって正解は、屋外用ビニル絶縁電線(OW)になります。

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03

本問題は、電線の直接埋設に関する問題です。

地中配線を行うときは、絶縁電線を直接埋設することはせずに、必ずケーブルを使用しなくてはなりません。

ケーブルは、絶縁電線に絶縁体のシースで覆う構造のため、直接電線に力が加わったり、化学物質による影響がなくなります。

選択肢1. 屋外用ビニル絶縁電線(OW)

×

誤りです。

屋外用ではあっても、電線の直接埋設はできません。

選択肢2. 600V架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(CV)

正解です。

ケーブルは絶縁ビニルシースです。

選択肢3. 引込用ビニル絶縁電線(DV)

×

誤りです。

屋外引込用絶縁電線として使用され、電線の直接埋設はできません。

選択肢4. 600Vビニル絶縁電線(IV)

×

誤りです。

屋内用配線の電線で、屋外の直接埋設はできません。

まとめ

<参考>

地中電線路については、「電技解釈」第120条に(地中電線路の施設)として、規定があります。

【 地中電線路は、電線にケーブルを使用し、かつ、管路式、暗きょ式又は直接埋設式により施設すること。

地中電線路を直接埋設式により施設する場合は、次による。

一 地中電線の埋設深さは、車両その他の重量物の圧力を受ける場所では、1.2m以上とする。それ以外では、0.6m以上とする。ただし、使用するケーブルの種類、施設条件によって、加わる圧力に耐える場合は必要としない。

二 地中電線を衝撃から防護する施工。

イ 地中電線を、堅ろうなトラフその他の防護物に収める。

ロ 低圧又は高圧の地中電線を、車両その他の重量物の圧力を受けない場所での施設は、地中電線の上部を堅ろうな板又はといで覆う。 】

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