正解は 3 の 80[A]です。
以下のようなルールで計算します。
①M（電動機）の定格電流IMを合計します。
②それが50A以下なら1.25倍、50Aを超える場合は1.1倍します。
③H（電動機以外）の定格電流ILの合計と②を足します。
今回の場合、Mの合計が40A、Hの合計が30Aなので40*1.25+30=80[A]となります。
特殊なケースとしてIMがIL以下の場合単純にIM＋ILが回答となります。
正解は「３」の80＜A＞です。
電動機の定格電流の合計を求めます。
10＋30＝40＜A＞
電熱器の定格電流の合計を求めます。
15＋15＝30＜A＞
50＜A＞以下は1.25倍になるルールがあります。
1.25×30＋40＝80＜A＞
よって、答えは80＜A＞の「３」になります。
幹線の許容電流値を IA [A] とします。
幹線から分岐する電路の負荷で、電動機の定格電流の合計を IM [A]とします。
幹線から分岐する電路の負荷で、電動機以外(ヒーターなど)の定格電流の合計を IH [A]とします。
IA [A] を決めるには、次の条件式で決めます。
―――――――――――――――――
IM ＜ IH の場合
―――――――――――――――――
IA ≧ IM ＋ IH
―――――――――――――――――
――――――――――――――――――――――
IM ＞ IH の場合
――――――――――――――――――――――
IM ≦ 50 [A]の場合は、IA ≧ 1.25 × IM ＋ IH
IM ＞ 50 [A]の場合は、IA ≧ 1.1 × IM ＋ IH
――――――――――――――――――――――
問題図から、
IM ＝ 40 [A] 、IH ＝ 30 [A]
となります。
IM ≦ 50 [A] となりますので、上の条件式から、
IA ≧ 1.25 × IM ＋ IH ＝ 1.25 × 40 [A] ＋ 30 [A] ＝ 80 [A]
幹線の電流の最小値は、80 [A] です。
×
誤りです。
×
誤りです。
○
正解です。
×
誤りです。
＜参考＞
幹線の電流を決める規定は、「電技解釈」第148条の2号に規定されています。
【 二 電線の許容電流は、低圧幹線の各部分ごとに、供給される電気機械器具の定格電流の合計値以上とする。ただし、電動機等の定格電流の合計が、他の電気機械器具の定格電流の合計より大きい場合は、他の電気機械器具の定格電流の合計に、次の値を加えた値以上とする。
イ 電動機等の定格電流の合計が50A以下の場合は、その定格電流の合計の1.25倍
ロ 電動機等の定格電流の合計が50Aを超える場合は、その定格電流の合計の1.1倍 】
正解は 3 の 80 [A] です。
まずは、電動機 Ⓜ の定格電流の和 IM を求めます。
IM＝１０＋３０
＝４０［A］
ここで、IMが５０［A］以下の場合、IM を１．２５倍します。
IMが５０［A］を超える場合、IMを１．１倍します。
IM＝４０× １．２５
＝５０［A］
次に、電熱器 Ⓗ の定格電流の和 IH を求めます。
IH＝１５＋１５
＝３０［A］
IM＋ IH が正解となります。
IM＋ IH ＝５０＋３０
＝８０［A］
